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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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今、佐々木徳夫「馬方と山姥~陸前・岩代の昔ばなし」という、福島・宮城のお年寄りたちの語る昔話を、極力その口調のまま集録した本を読んでいるのだけど。
「猿聟入」て話がどうにも切ないのです。


(掻い摘まみ)
農業を営む男性が、ふとしんどくなり、傍らに居た猿に「三人いる娘のどれか一人を嫁にあげるから、手伝ってくれないかな」と話し掛けたところ、張り切って全部やってくれて。
帰宅して娘たちに相談したところ、上の二人は嫌がり、結局末娘が嫁入りして。
そして後日里帰りすることとなり、父への土産に餅をついて…
「鍋に入れたら鍋くさい、重箱に入れたら重箱くさいと言って父は食わない」との嫁の言葉に、猿は臼ごと背負い。
帰る道すがら、川辺りに咲く桜の枝を「父が好きだから」と猿は折りに登り…
「臼を下ろしたら土くさくなる」と言われて背負ったまま、「もっと上へ」と言われるまま登るうちに、枝が折れて川に落下。
喜びはしゃぐ嫁の姿を猿は勘違いして…
「猿沢に流るる命惜しくない、姫の泣く声ぞいとしき」と詠んで、臼の上になり下になり流れていったそうな。


…猿(涙)


異類婚姻譚に興味津々。
それは族外婚を示している、(例えば、聟が蛙とか河童とか水を連想させる生物であった場合、川の下流に位置する村が水を獲得するために上流に位置する村との友好関係締結を目的として嫁を差し出した、とか)とも言われるらしいですが。


しかし猿(涙)
あんまりじゃあないか。



先日、日本手拭いを頭に巻いて(制作時のスタイル。最近は、高尾山で修行してもらった「勇猛精進」て書かれたものがお気に入り)真顔で右往左往する私(煮詰まってね)を尻目に、母が「いろんな32才がいるのね…」と呟いた。
少し悲しげだった。
テレビ画面には、ほしのあきが映っていた。


(涙)


(ぃや好きですけどね、ほしのあき。(プロフェッショナルで格好ええと思う)
母はいろいろと間違っていると思う)
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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