忍者ブログ
玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
[324]  [323]  [322]  [321]  [320]  [319]  [318]  [317]  [316]  [315]  [314
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

うまく眠れず絶不調であったのだけど、巡礼した晩はまあまあ良い睡眠を摂ることが出来(7時間ほど本気で歩いたおかげか)、目の具合が幾分ましに。
這いずるように制作を始める。


近所のモチーフの木の許へ行き、観察。
(観察→脳内で弄って構成→描く→観察→描いたものと脳内の情報を合わせて組み立て→描く…を繰り返すのです)
していたら急に暴力的な睡魔に襲われて、帰宅。
昏倒するように2時間ほど眠る。
目覚めたら少し体調が良くなっており、また観察、睡眠。
冗談みたいに眠れる。


入眠と覚醒の曖昧なあたりに度々、枝のような形をした影の蠢きが見えて…
覚醒時にはぐぃんぐぃん…と頭蓋内で脳髄が唸るような気色を覚えつつ。
吐き気を伴う頭と背中の激痛、臓腑を喰らわれるような不安が、少しずつ軽くなり。
目も、まともに見えている時間が(ピント調節機能が乱れてぼやけたり霞んだり腫れて痛んだりしていた)増えて。
三日が経つ頃、痛みは背中の一部に残るのみとなり…
深夜突然「そろそろゆるそうか」という声が聞こえて、痛みが霧散。
翌日よりペンが進み始める。
(そろそろ第一次構成は出来たから描き始めていいよ、という無意識の声だったのかしら)


普段通り眠れるようになった。
目もまともに見えるし、痛みもあまり感じない。
なんというか、まともに機能しているな、と感じる。


なんだろう…
やっぱり私には、描くことが切実に必要だ。
どうしても。
(描かないでいることが大きなストレスなのかしら)
「私って表現してないとだめな人だから」的な甘えは極力排したいのだけど。でも。
なんだろう。
恋患いみたいなものかしら。



(私という人間は夢を抱いているときだけに生きている。
…植村直己「エベレストを越えて」より。

氏にとって夢とは挑戦・実行・目標であり…
この言葉が強く印象に残っている。
私は描いている時にこそ生きているように感じる。

「そうだ、現実には一本でも多くのアイスハーケンを打ち込むんだ」
…同著より)
(エズメよ、彼は本当に眠たくなったのだよ。本当に眠たくなって眠れば、彼はそのうちに精神と体のあらゆる能力が無事な人間に戻ることができるのだよ。
…サリンジャー「九つの物語」収録「エズメのために―愛と惨めさをこめて」より。中川敏訳。

この訳が一番好きです)
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
ブログ内検索
カウンター
忍者ブログ [PR]


(Design by 夜井)