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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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太宰治「人間失格」
遠藤周作「白い人 黄色い人」
北島行徳「バケツ」
村上春樹・稲越巧一「使い道のない風景」
北原次郎「修羅の夏」
谷崎潤一郎「陰翳礼讚」「吉野葛」
香山リカ「あなたのココロはダイジョーブ!」
山折哲雄監修「別冊太陽 日本の神」
佐々木徳夫「馬方と山姥~陸前・岩代の昔ばなし~」
服部邦夫「昔話の変容」「鬼の風土記」
清水谷孝尚「巡礼と御詠歌」



感想とか。
「人間失格」…
高校の頃読んで、「なんでこんな当たり前のことをネチネチと…」と不愉快な気持ちになってそれっきりだったのだけど(相当イヤな子供だったんだろな私も)、最近知り合いの方が「あれは爆笑小説だ」と仰ていたので気になって再読。
爆笑しました。
最後の京橋のバアのマダムのあの台詞。
あはははおもしろ。

「白い人 黄色い人」…
ナチス統治下、戦時中の日本、それぞれに於ける神の所在、キリスト教、西洋と日本…てテーマでよいのかしら。
ピンと来んかった。
西洋礼賛主義・西洋コンプレックスが感覚的に理解出来ず。
(このあと原田宗典のエッセイを読んで、敗戦が人々与えたショック、てものを認識してそれなのかしら、とか)

「バケツ」…
障害者プロレス団体ドッグ・レッグスを主宰する作者による小説。
軽い知的障害を持つ少年バケツと、マッチョだが気の小さい青年の共同生活。
号泣しちまいました。
あくまでもカラッと、物語として面白く、カタルシスもあるんだけど…
実際に目の当たりにして向き合い取り組んでいてこそ見えてくるんだろうな、と感じる描写がたくさん。
愛に理由はないのかな、とか(あって然るべき、と思う場所になかったり、意外な場所に存在したり)、愛ってやっぱり実践だよな、強くならんとな!とか。
ドッグ・レッグスを彷彿とさせる演劇集団「犬の後ろ足」を主宰する女性(ヒロイン?)が美しい。

「陰翳礼讚」…
翳りや隈のなかにこそ日本の美の本質がある、とするエッセイ。
あぁこの人はとことんエロな人なんだな、と。
昔の日本の夜には電灯はないわけで、漆器や螺鈿や和食は行灯の明かりの元でこそ美しい、とか。
金糸銀糸で織られた衣に赤黒く焼けた顔…松明の明かりの元の戦国武将は荘厳な男性美であったろう、とか。
昔の女性は、仄暗い家の奥に顔と手先のみが見えていて、あとはただ手触りのみの存在であった、とか。
「吉野葛」…
永遠の女性。母狐を恋う人の子。憧憬のなかにこそ在るもの。憧れという、位相。


観音信仰。昔話。神仏・鬼・化物の所在。…
ただ今そのへんがマイブーム。
しばらく気力が萎えていて、図書館で借りるも読了出来ずに返却してしまうことが多くて。
また改めて借りてみるかな。
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
46
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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