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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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種田山頭火「山頭火 日記(七)」
烏兎沼宏之「まんだら世界の民話 作谷沢物語」
「音と映像と文字による 大系 日本歴史と芸能 (第六巻) 中世遍歴民の世界」
安達浩写真集「瞽女 盲目の旅芸人」
五十嵐富夫「瞽女 旅芸人の記録」
山折哲雄「乞食の精神誌」
広田千悦子「知っているとうれしいにほんの縁起もの」
永田久「年中行事を「科学」する 暦のなかの文化と知恵」
鈴木照英「越後瞽女ものがたり 盲目の旅芸人の実像」
内藤正敏「民俗の発見Ⅰ 東北の聖と賤」



感想など。
「山頭火 日記」…
なんだか妙に人恋しくなる。
まぎれもなく山頭火テイスト…句はぐいっと気持ちが上向くのだけど、日記は少し哀しくなる。
これが作品と日記の違いか。なるほど。
突き抜けて澄みきった…貧乏、酒飲み、さみしんぼ。
私にもそれらの要素はあるけど、(きっとたくさんの人に、多かれ少なかれあるのでは)なかなかここまでは徹底出来んなぁ…
なんでもない平易な言葉であんなに短いのに、まぎれもなく「山頭火」であり決して真似が出来ないのは、それが作者の生活・人生・魂から直にてらいなく立ち昇って、または零れ出して、くるからなのだろうなぁ。
(「句を拾う」と表現するのです。面白い!)
彼の生き様はどこか、人の弱さと徹底的に向き合い仲良くする、ある意味「行」のようで…
無意識のどこかで、句作のために徹底的に退路を絶ち追い込んでいったのではないかな、などと勝手に思ってしまう。

「まんだら世界の民話 作谷沢物語」…
山形県の、白鷹山と最上川に囲まれた地域に伝わる民話集。
民話とは、その地域の気候風土、歴史、地形…またその地で育まれた人々の心によって、育まれるのだなと。
また、収集者のカラーも出るのではないかなと。
著者は、親子三代が教師で長年この地の小学校にお勤めだったそうで…なるほど。

山折哲雄「乞食の精神誌」…
コジキ、コツジキ、ホカヒビト、マロウド…漂泊して食を乞う人々は、ある時は神の使いであったり、境界・異界を象徴する存在であったり、侮蔑の対象であったり…
折口信夫や松尾芭蕉などを例に引いて、それに対する仄かな憧れとか。社会・時代・環境の中で、それがどう変化したかとか。
面白い。

このとこ瞽女ブーム。
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
46
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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