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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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感情が、やって来る。
今まで圧し殺していた、またその存在を認めていなかった負の感情たちが、百鬼夜行のように、列をなしてわらわらとやって来る。


今怒ったって仕方がない。
悔しかったら力を付けて示せばよい。
わかってはいるのだが。


(最近ひとつ、長く自分の中で幅をきかせていた「罪悪感」の原因がわかったからだろうか。
それが自分の落ち度ではなかったことがわかったからだろうか)


ひとつひとつと対峙する。
なかなかに骨がおれる。消耗する。
精魂尽きて倒れ伏し…
ふと視線を先へ遣ると、無垢な裸足が佇んでいる。
「絵」が、其処にいる。



(長いこと、自分には、何処か決定的に致命的に醜い部分があるのだと思っていた。
それが見える人には見えてしまい、不快感を与えてしまうのだと思っていた。
そうではなかった。
過去に於いて、私は化物ではなく、それは相手の心の中にいた。
醜いのでは、という怯え・卑屈さこそが、私の醜さだったのだ。
驚いた)


(今更誰が悪い訳でもない。
悪かったのは諸々の巡り合わせだ。
それらはもう過ぎたこと。過去に、ただあった、というそれだけのことだ。
世の中にはもっともっと大変な人が大勢いる)


(…例えば伝承や書物に於いて、昔、大和朝廷に従わずに山間に移り住んだ(追いやられた?)人々は「土蜘蛛」と呼ばれたり、抵抗勢力の指導者は「鬼」と呼ばれたり…
現在去来するこの感情たちは、私の中の鬼・魍魎でもあるのだろうな。
(そう考えたらちょっと愛しくなってきたぞ)
どうしたらよいのだろう。
私は鬼も魍魎も大好きだから、なんとか仲良くなれないだろうか。
車座で宴会とか出来たらいいのに)


(とりあえず、正直に誠実に対峙しよう。
決して甘い顔はしないことだ。
(昔話とか読むと、ほら)



姿勢を正して、手を伸ばす。
どうか此方に来てください。私のものになってください。一生愛し続けます。
「絵」に、求愛する。


どうかこの絵を仕上げることが出来ますように。
そしてその絵が、穏やかで優しいものでありますように。
こんなんが、現時点での、私にとっての絵の位相。
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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