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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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「良き人は支う青空の芯を」だったっけ。
うろおぼえ。前登志夫さんの歌より。
一昨日は、もう何年もお会いしていなかったけれど私にとって「青空を支う人」の一人であった方のお葬式で。
とても良い空でした。今日も良い空です。
 
 
自分の足場を支えてくれる思い出、というのかしら。
地を踏み天を仰ぐための力って、例えば誰かとの何気ない会話や眼差しから湧き出て来るものでもあるなぁと。
故人の思い出を書かせてください。
大切なので文字にしたい。
 
 
私の絵を気に入ってくださり、娘さんより年下の私に対等な友人のように接してくださった。
お宅のミズキの絵を描かせていただいた。
何度かお酒をご馳走になり…お手製の糠漬けや高野豆腐の含め煮に私がお分けした寒ずりを添えて燗酒をいただきつつ、菅江真澄や前登志夫、中原中也のお話などをさせていただいた。
娘さんと三人で囲んだお酒の席もとても楽しかった。
娘さんも私の絵を気に入ってくださり…彼女はある意味アグレッシブ、ある意味甘えんぼな方で…彼女の望むように受け入れることは出来なかったが、私は彼女が好きだ。
彼女は一昨年の晩秋にいなくなった。
今思えば彼女も「支う人」の一人である。
 
 
娘さんの訃報を聞き書いたお悔やみの手紙に、「彼女にいただいた楽しい思い出を宝物に彼女が私の絵を気に入ってくださったことを一生の誇りとして、今後も精進を続けます」と書いた。
私からの一方的な、故人への約束である。
おそらく娘さんなら「絶対に描け」と言い、故人なら「気負うな」と笑うのではないか。
 
 
そんなこんな。感情のまま書き散らし空へ杯掲げ追悼。
おそらく私は今冷静さを欠いているので、後日見直します。
 
 
この感情。
今私がするべきは、強く地を踏み天を仰ぎ、大切に描くことだろう。
私の青空は素敵な方々に支えていただいている。大切な空だ。
空を、描きたいなぁ。


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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
46
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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