絵について思う。

私は「絵」というのは「とにかくものすごくいいもの」だと思っている。


何処か…例えば天上にでも、巨大な素晴らしい「絵」というものがあって、私は時々幸せなことにその一片を分けていただき、自分の中でそれを育て、作品として生み出すものだと思っている。なんとなく。


描く人の数だけ絵があって理由があって意味があって…その全てが素晴らしいと思う。
好き嫌いはあるけど。
好き＝良い、は有りだけど、嫌い・苦手＝悪い、は違うと思う。


制作は決して楽しいばかりではないけれど、「作品が生まれる」て本当に素敵なことで。
苦しみでなく喜びを叫びたい。
プラスのエネルギーを発信したい。
アートは人を元気にするためにあってほしい。


…そんなこんな。
深夜自室にて焼酎片手にもの思ったらば際限なく泣けてしまった。
だって。好きなんだよ！絵が！


本気で描き始めて十年目であり、それなりにいろいろなことを思ってきたけれど。
個展を前に今、改めて自分の心の内を覗いてみると、どうにもこうにも堪らなく「絵が好き」だ。


…このようなことを言っていると「頭の気の毒な人」と見なされる場合があるのだけれど。
仕方がない。
実際にそうかも知れない。
それでもどうしても、現在の私にとって絵は「こういうもの」なのだ。
「絵」に対する敬意を失ったら、何かとても大切なものが見えなくなってしまうような気がする。
「天上からの一片」をいただけなくなってしまうような気がする。
見下したければすればいいよ私なら人を貶める暇があったらその分描くけどな！


…そんなこんな。
とにかく展示してみよう。
言い訳はせずに現在の最善を尽くそう。
そしたら何かしら見えてくるだろう。


(…ああやはり。緊張しておるなぁ)