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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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祖母が突如怒り出し泣き喚く。
今日はろくになにも食べていない、と。
いやいやしっかり食ったやんさっき大福3コと煎餅食ってたやん…
これがかの有名なあれか。
とうとうきたぜ。


記憶力の低下・満腹中枢の麻痺・被害妄想あたりが相まって起こるらしい。
大迫力であった。
顔立ちまで変わるものだなぁ。


以前「日本未確認生物辞典」という、幻獣やら妖怪やらに関する記述を様々な文献から抜き出し纏めた本を読んだのだが。
「猫又」の項に、
たしか江戸時代、老いた母が突如変貌し…野卑に残酷に言葉や顔つきまで変わり…これは猫又が母を獲って食い、化けて成りすましているに違いない、と息子が斬り殺したが猫又は現れず、息子は自害
といった話が数篇載っていた。
これもまたあれなのだろう。
悲しいのぅぅ。


祖母は食事を摂ったが顔付きは戻らず。大迫力である。
たしかになにか憑いてるように見えるなぁ。


先日祖母の捜し物を手伝ったのだが、とても不思議な体験であった。
不安や気掛かりと日常の些末なあれこれが、時空間を越えてランダムに交錯し結び付く。
夢のなかのようだ。
祖母は今、半分夢のなかにいるのだろう。
(よい夢ばかりでないという現実)
他人の夢を覗くかのような体験は、なかなか出来ることでなく興味深いが、なかなかに消耗するものだ。
捜し物は現実に存在するのか疑問だったが、理屈は通じないし、それで安心するならよいかと思い。
盗んだと思い込まれたら面倒だ、という気持ちもあり。
怒り泣くよりも笑っていてほしい、という気持ちもあり。


先程覗いたら、顔立ちが元に戻っていた。
一日振りだ。
少しばつが悪そうに、好物の豆ごはんを分けてくれた。


これは自然の摂理であるからして…
そのうち戻らなくなるのだろう。仕方ない。
そうなるまでは出来る範囲で仲良く出来たらいいなと、最近思うようになった。
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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