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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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近所の小さな神社の境内の、桜の木の根元にしゃがんでスケッチをしていたら、突然小型犬が突っ込んできた。


右の脇の下、スケッチブックの右下から、突然茶色いもこもこがずぼっと現れてはふはふ言うのだもの。
スケッチ中で「この世にこの木と私と二人だけ」的な心持ちになっていたもので、心底驚いて…
咄嗟に口から「うわぁーー!」という声が出た。


散歩中に綱を外されたトイプードルだった。
飼い主らしい三十代くらいの男性が近寄って来て犬を抱き上げ、私に一言詫びると、犬を抱いたまま「駄目だよ~写生してるのに~」と話し掛けつつ帰って行った。


…うん。よいのだよ別に。
犬にそうして話し掛けても理解しないだろうとか。
小型犬を肩に乗せると、マウントポジションで犬が「自分の方が偉い」て思っちゃうらしいよとか 。
しかし彼は「犬に飛び掛かられたら誰しも嬉しいに違いない」て信じて疑わないのだろうなぁ。
犬としてはちょっとしたサービスのつもりなのだろうな勤勉な愛玩犬だなぁ。
…と、ここで、無駄な屈託がむくむくと湧いてしまう私。


…私は決して犬嫌いではなくて。
まぁ好きか嫌いかだったら、好きな方で。
ただ、犬を見掛けた場合「やあ、犬が居るなぁ」と好ましく思いはするけれど、それ以上の感想は特に無いのですよ。
そいでね。だけどね。
「自分の犬(うちの子)は世界一可愛いから見た人は皆「いやぁんかわぃぃぃ」と身悶えるに違いない」と信じて疑わない飼い主が、苦手なのですよ!


よいのですよ別に。
小型犬をデコレーションして乳母車に乗せても。
鞄に入れて顔だけ出してカフェやバーへ行き、取り出し膝に乗せて喫茶しても。
でもさ。
それを見て「いやぁん」言わない私を、「何この人信じられない」的な目で見なくってもよいじゃぁないですか!
また、「どう?うちの子」的な待ちの空気をもて余して、とりあえず「可愛いですね」とは言ったものの、実際そうは思っていないものでそれきり会話が途絶え、飼い主に「当然でしょ、だから?」的に白けられてしまったりすると。
とにかく手近の物を放り投げて布団に潜り込みたいような心地になります。


…あの、元気な「犬っころ」的な犬や、礼儀正しい犬は、見ていて「やぁ、よき哉!」て心地になるのだけれど、デコレーション犬には「珍妙。気の毒に」としか思えなくてね。
それなのに半端に妥協して結局不発に終わる、この自分の小心とか。
こうしてまた私は無駄な逡巡にはまっておるなとか。


そんなこんなを、スケッチブックの隅に付いた犬の足跡を見ながらぼんやりと思う私。
えと。とりあえずまとめよう。


また新しく桜の木を描き始めました。
私には無駄な屈託が多いです。
あと、私の素の悲鳴は「うわぁー!」であるらしいです。



(あぁ。本当にだらだらしている)
(あ、タイトルはサティのまねっこです)
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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