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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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12/15発売の、怪談専門誌「幽」28号(KADOKAWA)の表紙と巻頭グラビアに、絵を使っていただきます!
特集は「山妖海怪 奇々怪々」
画像が解禁になりました~



グラビアの色校です。
野晒しシリーズを8点、使っていただいてます。




宇佐美まことさんの短編小説と、祖父江慎さんのデザインで、えらく格好いいことになってます!!
小町さんがグラビアデビューです…(><)oemoji


チラシです。




個展会場には、特別に作っていただいた、玉川個展バージョンを置いております。
是非、お持ちくださいませ。
PR
表紙を描かせていただきました!羽田伊織さんの 「小説家は愛の言の葉を綴る」、イルカネットブックスより発売中です!
http://www.iruka-books.net/books/item.php?bid=1020700001





羽田さんのデビュー作!おめでとうございます!!emojiemoji
切なく甘やかな、素敵な小説です。
honto・楽天・Amazon・ちるちる・パピレスからもご購入いただけるそうです。
(BLなので、苦手な方はお気をつけください<(_ _)>



約3号「言の葉綴る」
ペン+水彩



11月にイルカネットブックスより刊行される、羽田伊織さんの小説「小説家は愛の言の葉を綴る」の表紙用に描かせていただきました。
羽田さんのデビュー作だそうです。おめでとうございます!!\(^^)/


電子書籍、BLです。
BL………!!
今まで不勉強なジャンルでして、ご依頼いただいた時は心底驚いたのですが…!
本文を読ませていただいて、これは、困難を抱えながら前を向くこと、人が人を好きになること、作品の持つ力、についてのお話なのだなぁと思いまして…
私なりに精一杯、描かせていただきました。
正直、私が描かせていただいていいのかしら、BLがお好きな方々に失礼はないかしらとびびっておったのですが…
著者の羽田さんは気に入ってくださったそうで、嬉しいです(T_T)
素敵な機会をいただけて感謝です。
BLや最近の漫画を知らない私のために、強化合宿をしてくれた友人にも感謝(>人<)


羽田さんが素敵な動画を作ってくださいました。
切なくて、ほろ苦くて甘やかな、素敵な小説です。
詳しいことわかりましたらまたお知らせいたします~~
あああしまった!お知らせするのを忘れていました!
記事が編集中・非公開設定になっていましたよ…!(>_<;)

装画を描かせていただきました、河津聖恵さんの詩集「夏の花」、思潮社より発売中です!
素晴らしいご本で感激です!

思潮社
Amazon




死ぬことも 生きることも 滅んだのに 宇宙の一点をいま 花の気配が 叛乱する ここに花は咲くのか、なぜ咲くのか…… いまも闇を落ちながら 咲きつつ裂く声に耳を澄ませながら、 新たな詩の力を感じていきたい。 原発事故後に書き継がれた、 花をモチーフとする、魂の17篇。 (帯文より



初めて本文を拝読した時、「こいつは大変なものをお引き受けしてしまった!」と震えました。
と同時に、一輪の花が…名もない「黄色い小辨の可憐な野趣を帯びた」夏の花が、眼前に聳えるように立ち上がるのを感じました。
河津さんと相談しながら構図の骨格を決め、えいや!とそのイメージの中に飛び込み…
吹き荒れる嵐の中右も左も上も下もわからないままに匍匐前進を続け…気付いたら、遠い昔に知っていたようにも感じる野原に出て、一面に拡がる無数の光を眺めていた。
そんな感じの制作でした。


当時のツイッターがもろに譫言で笑いましたよ(^-^; ↓

とてもヘヴィな制作。
圧倒的なタナトスに対峙する、圧倒的なエロス。 何処までも深い闇のただ中の、何処までも強烈な光。
善とか悪とか。そういった問いかけの追いつけない、「其処に在る」力。
それでも此処に根を張り伸び上がり咲く、花。 名もない不屈の花。
 
花を描いている。
この感情は誰のものなのだろう。 心が心臓が破れそうだ。
 
今までに描いたことがないものを描いている。 涙と祈り。
何て激しい感情だろう。

わが愛する者よ請う急ぎはしれ
 
幼い頃に夢と現のあわいで見た、ひどく恐ろしくひどく美しく蠱惑的な世界を思っている。
 
なるほど。これは「光」の絵だ。
私は光を描こうとしている。
 


森水陽一郎さんの詩集「九月十九日」(ふらんす堂)
…私は装画を提供させていただいたのですが、この度第18回小野十三郎賞を受賞されたそうです!
おめでとうございます!!
第18回小野十三郎賞決定!




勝手に嬉しくて堪りませんよ(*^^*)
遠い日に見た美しい景色を思い出したり、現在・現代を生きている自分を改めて実感したり、不思議だったり鋭く刺さったり、本当に素敵な詩集です。
森水さんのブログに詳細が載っています。
紙の詩集「九月十九日」発売のお知らせ


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

シナプスの電子の網張り巡らされた
百科事典に列挙された九月十九日が
いまこの瞬間にも、三年後にも
はたまた二十億光年後にも
匿名の、無辜の書き手に塗り替えられ
終わりなき絵巻物の白波を打ち広げていく
(本文より)

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帯より。
収録されている「失いの旅」が大好きなので、お許しを得て掲載させていただきます。

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   失いの旅

薄明(はくめい)連れ立ち
自分探しの旅に出る
靴底をすり減らし
かかとをすり減らし
くるぶしをすり減らして
やがてひざがしらを失い
生殖器を残らずすり減らして
はがれた爪で土をかき、這い進む
ほどなく手首まですり減らし
ひじのでっぱりを虚空(こくう)にあずけ
つるりとした両肩の丸みをたずさえ
すり傷だらけの土色の芋虫となって
潮風薫(かお)る終末の砂浜にたどり着く

ほどなく打ち寄せる白波の手に
両耳と鼻のとがりを持ち去られ
眉とひげと、嵐の髪をむしり取られ
一対の瞳をらんらんと白濁させて
喜びの唇と石の鼓動を引き波に溶かし
残らず彼岸(ひがん)に連れ去られた透明な私は
桃色の足裏に見慣れぬ月曜の暁光(ぎょうこう)を浴びる


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

なんだかね、「描いている自分」を思うのです。
全てを捧げて失う覚悟を決めた先に思いもよらぬ素敵なものを得ることがある、ような…

装画に使っていただいた「膨れてしまう」は、いろいろ「底」にいた時期に「それでもこの世は美しい。私の絵には幾らかの…ほんの僅かでも0ではない、可能性があるはずだ」との思いで描いた絵です。
「プラスにもマイナスにもなり得る未分化のパワーと、それが破壊や破滅の方向へ行かないための箍」というイメージでして。
きっとこの絵はこの詩集の表紙にしていただいたことをとても喜んでいると思います。
赤んぼちゃんのモデルは大切な友人のご子息ご息女なのですが、ご子息(もう高校生!)の誕生日も九月十九日であるという、素敵な偶然。
そして後に、新生展に入選し、初個展でお買い上げいただき、たまたまお立ち寄りくださったギャラリストさんが新生展入選に興味を持ってくださり見参にお誘いくださり、そこで幾つかの賞をいただき展示にお声を掛けていただけるようになり…今に至ります。
また、新生展を見に来てくれてこの絵の前で初対面した友人同士が今はご夫婦になっています。
幸せな絵です。




帯文を書かれた河津聖恵さんの新刊「パルレシア――震災以後、詩とは何か」も素晴らしいです。
最初「私にわかるんかな?」とびびりながら読み始めたのですが、すぐに引き込まれ、わからないなりに「詩というものの気配や輪郭」を感じ、「作ること」について気持ちが新しくなりました。
被災地を舞台に書かれた「石巻」の迫力に圧倒されます。
来春発行される河津さんの詩集に、装画を描かせていただきます。
嬉しいなぁぁ!頑張ろう!


嬉しくて、長々書いてしまったよ。
そしてお知らせです。
森水さんは10月15日に千葉県いすみ市のブラウンズフィールドの近くの「慈慈の邸(じじのいえ)」の蔵ギャラリーにて朗読会をなさるそうです。
公式ブログに詳細が載っています。
受賞によせて書かれた文章も素敵です。
またブログ内では幾つかの詩やエッセーが無料公開されていて、どれも素敵ですよ~
http://yoichiromorimizu.blogspot.jp/
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
46
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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