忍者ブログ
玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
[169]  [170]  [171]  [172]  [173]  [174]  [175]  [176]  [177]  [178]  [179
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

秋明菊の鉢の植えかえをする。
鉢から引き抜くとみっちりフェルト状に詰まった根。
なんだかこの菊に対して残酷なことをしてきたような気持ちになった。
またすぐに植えかえねばなるまいな。
空に突き上げるような蕾たちは気味がよい。


川越へ。
地ビールを飲みつつそぞろ歩いていると、市役所の近くで素敵な蕎麦屋を発見。
小づゆと高遠蕎麦で酒一合。
(干貝柱と根菜、茸、麸、白滝等を煮た小づゆは、父の郷里・会津の郷土料理であり。
十割蕎麦を辛味大根の汁と醤油でいただく高遠蕎麦も素敵に美味)


乾物屋にて昆布・干椎茸のこわれ・豆類を買い込んで帰宅。
豆を焚きつつ、出掛けに出汁で煮ておいた大根・こんにゃく・厚揚げに葱味噌を添え、鰯を塩胡椒粒マスタードとワインビネガーで焼き付け、それに叩き胡瓜で夕食。
米焼酎を飲む。


制作中はこんなこと出来んな。
とても贅沢な日であった。
PR
茗荷谷・曹洞宗 林泉寺にて、水曜夜に坐禅会が催されている。
先週に続いて2回目、参加して来た。


40分の坐禅が2回、読経、茶礼というプログラム。
なかなかに、素敵である。
初日に住職から伺ったお話…
形を正すことで自ずと心が整う。
行為の先に目的・見返りを求めると、行為は手段となり、疎かになる。
回答と解決は違う。とにかく実践すること。

に、感じ入るところがあり。


薄明かりのお堂の中(このお寺には道場がないので、本堂にて行なう)姿勢を正してゆっくり丁寧に腹式呼吸。
香、虫の声、遠くの喧騒、時折鳴らされる太鼓と鐘…
自分の内臓の蠢き、胸郭の開閉、血の流れ…
ただ在るだけの自分。


高尾山で滝行をした時にもそうだったのだけど、あまり過剰な期待をしないように、日常の繰り返しが大切である、と言われる。
坐禅は、続けることによって悟りが開ける、というものではないし、組むことによって心が落ち着く、というものでもないと。
なるほど。
実践し、各々がその意味を見いだすものなのかしら。
(自分を見つめる、という)
私は、心を鎮める練習であるように感じた。
(なにかに縋っているうちは平穏など得られないのではないか)


住職曰く、思念とは空に浮かぶ雲のようなもの、限りなく湧き出るがいつか必ず消えて青空となり、そしてまた湧き、その繰り返しであると。
なるほどぉ。
少し、続けてみよう。
祖母の誕生祝いのカードに描いた、水彩の龍胆。
久し振りの絵。
6月8日に「光へ」が仕上がって以来、本当に、小さな落書きのひとつも出来なかった。


描きはじめた途端、じくじくひりひりぢりぢりと膿むように痛んでいた胸の内が、すぅっと、嘘のように凪いだ。
宮沢賢司「ひかりの素足」の、如来登場のシーンを思い出す。


安易に「私、描いてないと駄目な人だから」的な物言いは極力したくないのであるが…
(なんだか絵に対して失礼な気がして)
それでも、やはり、どうしても。


(私の中に、絵描きの私とそうでない私が居るように感じる。絵描きでない私はひどく臆病でべたついている。
描き上がる少し前、確かに、私の中で「そろそろ黙ってもよいか。眠くてたまらない」という声が聞こえた。
また起きたくなるまで眠ればよい、と応えた)



母の誕生日なので、気合を入れて料理してみた。


(画像が小さいけども、)
奥から、
○秋鮭のちらし寿司(きゅうり、新生姜、紫蘇、胡麻、卵、焼き椎茸)
○葱ぬた
○白和え2種(柿+味噌風味/空芯菜+大蒜、黒胡麻)
○菊花浸し(小松菜、しめじ、すだち)
○いとこ煮(小豆、南瓜)
○蓮根餅(干海老、葱)


テーマは滋味。



少し前、母宛てに祖母から手紙が届いた。
母から渡され読ませて貰うと、私に対して、「絵を描けていますか。…心の細やかなやさしい子でしたね。よく仏様にお線香を上げてくれていたのを思い出します。」と書かれていた。
(制作前に仏壇を拝む習慣があり)
しばらく落涙した。


祖母の家から越す少し前、祖母は急に、私を敵視しだした。
たくさんのことが重なって起こり、認知症が進みつつある祖母は(認知症でなくてもそうであろうに余計に)混乱し不安で(どれほど不安であったろうか)…
辻褄の合わない部分をすべて私の所為にしたのだろう。
一種の甘えであることはわかるのだが、無意識・手加減なしで行なわれるそれはなかなか大した破壊力で…
制作やら家庭のことやらで消耗していた当時の私には、少々荷が重かったのだ。
(釣られて自身の心中のあれやこれやも出てきてしまい)


なんだか「赦された」ような気がした。
別れる時に憎まれていたから、今でも憎まれているような、そんな気がして対峙出来ず…
その結果囚われていたのだろう。


(もう過ぎたこと。すべては私の心にある。大切なのは、そこからなにを学ぶかだ!)


一昨日、祖母から私宛てに手紙が届いた。
手編みのコースターが添えられて、書き出しはやはり「画けていますか」…
私が仏壇を拝んでいる夢をよく見るそうだ。


今月末は祖母の誕生日なので、手描きのカードを贈ろうと思う。


(頭ではわかっているのだ、しかし心が、時折ひどく乱れてひどく痛む。
…よし。座禅なんぞ体験してみっか)
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
ブログ内検索
カウンター
忍者ブログ [PR]


(Design by 夜井)