(no subject)

熱が出た。
なにも考えずに一日眠った。


気付いたら雪が積もっている。

不意に気付いた。やっと気付いた

1年と少し前から描きはじめた約1.3M角のペン画を仕上げるために、現在籠もっているのでありますが。
制作中はひどく情緒不安定になるために、外との関係を可能な限り断っているのでありますが。
私の場合精神的にぎりぎりの紙一重のとこまで行かないと、納得出来る作品は描けないのでありますが。
…それにしたってあまりにも不安定過ぎやしないか私？
つぅかこのとこ体に影響が出て制作がままならないじゃないか。
こいつはどこかおかしいぞ。
絶対なにかを間違っている。


私の思考回路に於いては、
体調不良は気合い不足。
不愉快なことの原因は、自分の力量不足。
努力すべし。
ごちゃごちゃ考える時間があったら描くべし描くべし。
…であり、今まではこの方針でなんとかなって来たのだが。
今回はどうやらなんともならなさそうである。


戯れに、ネット上の神経症・欝等の自己診断をいくつかやってみた結果…
あらまぁ高得点。
全てで「危険。高ストレス状態。早いとこ病院行くべし」てな結果が出る。
（あくまでもひとつの目安であるが）
ストレスか…
大好きな制作をしている自分にそんなもの有り得ない、思っていたのだが。
そぉいや思い当たることがある。


認知症、ぼけ、というキーワードで検索したところ…
あらまぁ。
祖母の現状は認知症初期段階にそっくりである。
認知症ねっと、ゆう掲示板に会員登録し、患者家族の声などを閲覧するうちに、泣けてきた。
（や、きてるな、とは思ってたんだけどね。具体的に進行してゆく症状として認めたくなくてね…）


現在私と両親は祖母の家に間借りしており、諸事情から祖母に対応するのは主に私と通いの大伯母であり…
祖母にとって私は、諸々の感情をぶつけやすいらしい。


私は単細胞で、人の感情に影響を受けやすいもので…
財布がない、盗ったのではと疑われると、私は今経済力に乏しいし疑わしい言動をしていたかも知れない、と思ってしまい。
私の所為だと泣かれると身に覚えがなくても申し訳なくなり。
「誰々に虐められる」言うので間に入って誤解を解こうとしたところ諍いとなり、いつの間にか私の所為にされてうっかり謝ってしまったり。
…人の感情の乱れが怖い、という小心さも原因だろう。
そのへんも踏まえて、自分の器・精神を鍛えれば解決するはずだと思っていたのだが…
そぉいう問題ではなかったようだ。


祖母は病気である。
家族・親族でそれを認識し対応していくべきである。
今私に必要なのは、内省と鍛練ではない。
（実際、登山も読経もあまり効かんかった…）
己の弱さを恥じて蹲ったりしてる間に、具体的な対策を講じよう。


気付けば自信のなさから人を恐れる私。
あはははだめじゃん。
自身で努力するべきところ、当事者同士協力し合うべきところ、専門家に相談するべきところ…
それぞれ見極めて、ひとつひとつ対応し改善し、そいで今度こそ作品を仕上げて、晴れて巣穴から這い出したいと存じます。

顔面不備に追い打ち

遊歩道脇の地面に溶け残った雪を踏むことに熱中していたら、小枝が張り出していることに気付かず…
左の目尻から米噛を抜けて生え際まで、赤い線が入った。
左右の目蓋にも点々と。
あははは面白ろ。


眼球が傷付かなくて本当によかった。

己の姿に驚きたること

雪が止み陽が差し、世界が目覚めたようであることだなぁ。
雪の降る日は万物が眠ったようであることだなぁ。
私は本日むやみに眠い。


4月にちまっとバイトをすることになり、履歴書が必要になり。
本日それに添付する写真を撮りに出掛け。
…いやぁびっくり。
自分の顔面不備なこと。


制作に入ると他が一切不備になる。
バイトは外見・精神状態気にせんでいいものを選んでいるし。
そぉいやここ3ヵ月ほど自分の外観を全く気に掛けていなかった。
手入れしないと荒れるものだな…


ショートカットが基本なのだが、ここ半年美容院に行っておらず。
化粧道具も鏡も見付からないし。
お肌の手入れ？それおいしい？アルコール何度くらい？
そぉいや昨夜、飲酒しつつ読書しつつ物思っていたらどぉにも泣けてきたんだよな…
せせせめて襟のある衣服を着用しよう。
（いくらか改まって見える気がする）
制作中の絵が塞いで衣装箪笥を開けられないので、そのへんに出ていたインディゴブルーの作業着風味なジャケットを羽織り。


…そぉいや私は写真が苦手である。
なんつぅか、叶うならば撮られたくない。
自分の容姿が別に嫌いではないが好きでもなく、改めて見たり残したりはしたくなく…
自然な笑みとか本当に苦手で…


そんなこんなでスピード写真機の取出口から出てきたそれは、面構えといい髪型服装といい、まさに服役している人のようであった。
いやぁびっくり。


（母にこの話をしたら笑っていたが、現物を見せたら「…本当だ」と呟いて無言になった）


このとこ夢枕獏の陰陽師シリーズを続けて読んだもので、「あなや」とか言って巫山戯てみたのだが、虚しくなるばかりであった。


…真面目につとめ上げます。

理想と現実と黄粉棒

悲しいことがあり、また、思い出したくない腹立たしい過去が生々と甦ることがあり、呆然と黄粉棒を食む。
黄粉棒はうまいな。
私は無力だな。
重々わかってはいるのだけども。
私は絵以外のことは大概不得手である。


いい人・やさしい人・立派な人にはなれないが、誠実でいよう。
人の役に立てない代わりに、間違ったことをしないようにしよう。
弱者を打つ者は屑だ。
すべての子供は護られるべきだ。
護ることは出来ないが、決して虐げないぞ。
言い訳陰口人の所為、主体性のない媚嘲笑…
醜い行為も行いたくない。
なかなかそううまくは立ち行かないが、理想・反省・心意気は忘れないぞ。


黄粉棒を食み過ぎて噛み合わせと米噛が痛みだしたので、外に出た。
雪である。
きゅいきゅいと踏み締める気味のよさ。
現実はどこまでも厳しいが、どこまでも美しいのぅ。


気に入りのコート。
つぅかそれしか持っていないのだけど。
モスグリーンの膝丈で、右手首の内に煙草の焼け焦げがある。
そのホックが6コ中3コ、片側の糸が切れて取れている。
修繕するべきなのだが、面倒くさい。
取れたまま着用するのと修繕するのと。
天秤に掛けた結果捨て置いているのだが今日、
裾が開くのを押さえポケットに入れた手を股間の前で掻き合わせて歩く自分の様に思った。
…露出狂みたいだ。
…でも面倒くさい。
どうでもいいんだけどね。


格好悪くても構わないけど、醜くはならないぞ。
真っ当な人でなくても真っ当な絵描きでいるぞ。
しかし雪は美しいな。
はしゃいじまうな。
黄粉棒はうまいな。
コートは修繕せんとな……