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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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もうすぐクリスマスなのですね。
いろいろなものがクリスマス仕様になるのだなとか、ここ数年そのあたりに意識を留めることもなかったなとか。いくらかの感慨。
そぉいや一昨年のクリスマスはなかなかに気合が入っていたなと思い出して、自慢したくなったよ。


一昨年の12月25日、私は父の脱腸の手術に付き添っていた。
付き添いと言っても病室で待つのだけれど。
病人の気難しさなのか迷惑顔の父を手術室へ見送り、二時間ほど時間を潰し…
院内放送に呼ばれて手術室前へ行くと、出てきた医者が嬉しげにデジカメの画像を見せてくれた。
父のはみ出た腸だった。
「よく出てますねぇ」と言ったら誇らしげに頷いていた。
きっとよい先生なのだろうと思う。


麻酔で眠る父は大きく鼾をかいて、なんだか黒ずんだ重たい肉塊のように見えた。
二人掛かりで弾みを付けて、手早く父を移動式のベッドから病室のベッドへ移す看護師さんの手腕に感心しつつ。
父が目覚めるのを待って帰宅。
道々に、「ホルモン…シロモツ…こてっちゃん…。ずいぶん赤かったが血抜きをするのか」などととりとめなく思いつつ。
家では祖母が認知症で、そのなんつぅか、ワイルドだった。


…祖母の家に間借りをして、約1.4m角の絵を制作しつつ、祖母の身の回りの世話をしていたのだった。
いろいろあったな…
私はだいぶ故障しちまったもので祖母の世話はお役御免となり、現在は、まぁいろいろあるが、祖母自身は大層元気でいるらしい。
まったく凄いパワーだばーちゃん…
(認知症は外面の良い病気であるもので、最近やっと祖母のワイルドさが親戚たちに認識されてきて、なんだかホッとしている)


一昨年に引き替え現在の平和なこと。
(まぁいろいろとあるものの一昨年に比べれば!)
ありがてぇやなむなむ(合掌)
振れはあるけれど確実に回復しているし。
もう少しだ。


(…そぉいや最近、ホルモンの悪戯なのか口髭的なものが生えるのですが(人体って不思議…)
週一くらいで剃るのだけれど、難しいですね髭剃りって…)
(なむなむサンタさん、私に体力と女性ホルモンをお授けください(合掌)


まぁしかし私はクリスマスよりも年末が好きで。
クリスマスを過ぎて地味に素っ気なくなった街が好きで。
(キラキラチカチカには馴染めんのだよ)
早く年末にならんかななどと思っています。
そいで来年は、もっとよい年になるに違いない。
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このとこ漬物作りにはまっていてね。



白菜と赤蕪、大根を干して…






白菜・赤蕪は切り漬けに。
大根は辛子漬けに。







先日漬けた柚子白菜。
大根の皮の醤油漬け。
(大根の皮と人参を軽く干して、昆布・唐辛子・醤油・酢・砂糖・味醂に漬けてみた。松前漬けみたいでなかなか。焼酎に合います)







切り漬けを出してみた。
塩2%で5日目の浅漬け。
うまいじゃないか。
残りには少し塩を足して、熟成を試みる。
大根はもう少し。
寒ずりと一升漬けも熟成してきたよ。ふふ。



漬物を肴に飲むのが好きなのです。
夕暮れに自転車を漕いでいた。
小雨に濡れて冷えきった体の中で、右手の指先だけが燃えるように熱く感じられた。


少し前までの、火傷のような、目に見えない病的な火が白々と燃えているような感覚ではなくて…
赤い血が駆け巡るような、頼もしい感覚。
生きているぞ。再生しているぞ。私の指。


ふとした時に、右の人さし指と中指が、「あ、屈伸出来てる」「感覚がある」…と感じる。
今まではそれがなかった、てぇことなわけで。
もしかしたらだいぶ、危険な状態であったのかも知れない。
(感覚のない、爛れて出血する指にサックを被せて手袋を嵌めて、左手で支えながら制作していたのだものなぁ。おかしいよなぁ。おかしかったよ私)
(急にそうなればわかるのだけれどもね。徐々になるものだから…)


しばらく不安過ぎてあまり働かなくなっていた頭が、少しずつ稼働し始めている。
(もともと大した性能でもないのだけれど。なけなしが更に縮小して朦朧とちまって)
手首も回復しつつあり、数ヶ月振りに製氷皿を捻れるようになって感動。


いろんな部位が、少しずつ、確実に、回復している。
数年来の悪夢がほどけつつあるような思いがする。
大丈夫。
時間は経過し、物事は移ろう。
よいことだって悪いことだっていつまでもは続かない。


「絵」は、私の傍で静かに息をしている。
右手でマグカップを持ち上げたら指先に、軽い重みと痛みを感じた。
これは…!


久々に触覚が戻っている。
そぉいやしばらく、指の内部の痛みと痺ればかりで、物に触れた時の感覚が殆どなかったことに気が付いた。
お帰り私の指!


そぉいやしばらく、痛みを無視すること…痛覚を気合で遮断して鈍らせて「なかったこと」にすることが、日常になっていたなと。
悪かったよ私の指。
反省してるから。だから…
そろそろ治ってください(泣)



開高健「輝ける闇」読了。
すげぇ……!



散歩中に撮ったもの。



少しずつ少しずつ、回復している。
「薄紙を剥ぐように」てこんな感じを言うのかしら。なるほどなぁ。


まず指先に肉が戻ってきた。
この二ヶ月ほど、右の親指~薬指と左の親指人さし指の先が分厚く角質化して鱗のようにひび割れて、その中がなんだかスカスカして…
(なんだろ。角質に取られて肉が減っていたのかしら)
なんつぅか、クッキーシュークリームの具なしのような風情であったのだけれども。
このとこやっと、新しい皮膚が持ち上がってきて、角質は糊付けした油紙のようになって剥がれ落ち、軽いひび割れを繰返しながらも徐々に皮が張り…
少しずつ指紋も戻ってきた。


…指だよ!(感動)
これが指のあるべき姿だよな。うん。
右の人さし指だけがまだ固まりきらず、少しずつでないと使えないのだけれども。
(なんだかね。本気で描くと熟柿のようにぬかるんでしまって)
追々よくなるだろう。
(他の指はよくなったのだ。よくなるはず。よくなるはず。)


そして急性湿疹。
これは気にすると悪化する、てぇことに気付いたので…
爛れたって別に死ぬわけでなし。好きなだけ爛れたらいいじゃぁないか爛れてみろよほら!
…と、徴候が見えた際に自分に言い聞かせるように心掛けていたらば…
よくなってきた。
以前は、プツプツ→合体→じゅくじゅく→パリパリ→じゅくじゅく…と成長・増殖をしやがっていた奴らが、プツプツか合体あたりで枯れるようになった。
わはははざまぁ見ろ!
…時間の経過による体力の回復と気の持ちよう、なのだろう。


あと、視力も回復してきた。
ふとした時に、今までだいぶ弱っていたなと気付くのだ。
(ピント調節の機能が弱っていたようで。これは自律神経の管轄であるらしく)
精神状態も回復中。
(今までだいぶ悪かったな。うん。悪かった…)
酒もぼちぼち飲めるようになってきた。
禁煙は続いている。



今までいろいろと悪循環をしていたことに気付く。
たぶん今、「季節の変わり目」なのだろう。私の中で。
うん。変わり目にはいろいろ調子も崩れるものだ。うん。
仕方がない。じきに治るだろう。治る。治るはずだ。
(焦るな私!落ち込むな私!)


故障してみて思うのは…
やっぱり絵、ていいなぁ好きだなぁ、ということ。
描かなくてはとか何のために描くとか、そういうことではなく「絵」はただ「絵」であるわけで…
(私の好きな絵・求める絵はそんな位相をしているらしい)
描くこと描けることは、素晴らしく幸せなことであり。楽しいことであり。



新しい季節はたぶんもうそこまで来ている。


(来年の書き初めは、「中庸」と「女性ホルモン」にしよう)
(左の生え際がやばい気がして仕方がなく。レディースマープとか増毛薄毛とかいう文字に無意識に目が行く今日この頃)
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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