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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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色はェー 色はむらさき
目もとは浅黄
忍ぶ心はェー くやよぞめェー
忍ぶ心はェー くやよぞめェー

花はェー 花は折りたし
梢は 高し
花にこころを くれやてきたェー
花にこころを くれやてきたェー

とんとェー とんと白波
うちかけ られて
ぬれてかえらん 客やもなアェー
ぬれてかえらん 客やもなアェー

声はェー 声は義経
思いは 静
吉野山にて すてられたェー
吉野山にて すてられたェー

(門付け唄「こうといな」)



このとこ瞽女(ごぜ)ブーム。
瞽女とは、盲目の女性の旅芸人。
かつて北陸を中心に、弱視の人を先頭に3~5人ほどで連れ立ち、山村農村を旅から旅に、三味線を弾き段物・口説・民謡・はやり唄等をうたった。
多くの人は幼いうちに親元を離れて弟子入りし、厳しい修行を積み、流派によって10~20年ほどの年季奉公を経て初めて一人前となり…
親族のような組合を構成し、生涯を独身で通したのだとか。
当時(…起源はたぶん中世の頃…明治あたりまでが盛んで、昭和に途絶えた。現在は「瞽女唄」を継承する人はいるけど「瞽女」はいない)の村々では、数少ない娯楽のひとつとして喜ばれ、蚕や苗にその唄を聞かせると豊作になるとか、切れた弦や使い古した端切れをもらうと厄除けになるとか、いわれていたのだそうです。


二枚のCD(…「名人による日本の伝統芸 瞽女唄」杉本キクイ、「瞽女うたⅡ―高田瞽女篇」杉本キクイ・杉本シズ・難波コトミ)を聴いたのだけど、その声は突き抜けて骨太、奔放さとどこかに可憐さも感じ。
ただ今夢中。
「それ以外に生きる術がない」とか「旅と唄が生活そのもの」とか。
すげえなぁ……
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先日(11月3日)見に行った、東村山市・正福寺の縁日、地蔵まつりにて。








臨済宗健長寺派、金剛山 正福寺。
都内で建造物として唯一国宝に指定されている、地蔵堂。
屋根の反りが格好いいです。
禅宗様仏殿の代表作のひとつで、室町時代に建立され、鎌倉・円覚寺の舎利殿と規模・形式が似ているのだとか。
入母屋造り、柿(こけら)葺(…薄板で葺いてある)。
この反りは、禅宗様特有のものなのだそうです。
中にはご本尊と、厄除け千体小地蔵。







年に三回のご開帳。地蔵菩薩像。







浦安の舞(…東村山市無形民族文化財)の奉納。
学芸会的ではあったけど、少女たちの造形と仕草の辿々しさが透明感のあるたおやかさに感じられ。
生雅楽も素敵でした。
あの音色は自然界・全宇宙を表すのだとか。




手作り感溢れる村まつり的な素朴さが、秋晴れの空に爽やかでした。
一年振りに美容院へ。
美容師さんにお任せしたらば、肩上のボブになった。



このとこ急に、見た目にはっきりわかるほどに髪のボリュームが減り、危惧していたのだけど…
どうやら抜け毛ではなくて切れ毛のようで。
また、髪の一本一本が細くなっているそうで、女性ホルモンが不足するとこうなるのだとか。
女性ホルモン。
そうか…


女性ホルモンは髪や肌に大きく関わり、生涯でティースプーン一杯ほどしか自家精製されず、補うには大豆とかアロマとか、海外ではホルモン注射もカジュアルに行われるのだとか…
(普段気に掛けたことのない分野なもので、勉強になりました。とっても貴重なものなのね)
また、ちょうど美容院にあった雑誌に載っていたのだけど、緊張や興奮が続くと女性ホルモンは減少し、自律神経の乱れや月経不順や困難症、情緒不安定を引き起こすとか。
うぅむ。心当りありまくり。
ここ最近の不調の数々、その殆どに説明がつくような気がするよ…


(制作してると興奮し過ぎて失神するし、眠れないなら眠らざるを得ないまで動いたらよかろうと飲酒してコト切れるまで右往左往し、夢の中でも制作してたり…たしかにこいつはよろしくないよなぁ)


どうやら今、私に足りないのは、女性ホルモンであるらしい。
努力・精進・修行の前に、まずはリラックスと大豆を。


…いやぁびっくり。盲点だったよ。
うまくいかないのは力が気合が足りないせいだ!と我武者羅になることで、却って悪循環していたのかも知れないなぁ。



久々に化粧をしてゆるゆると出掛け、そぉいや私は女子だったのだっけと、なんだか不思議な心地がした。
(すっかり忘れていたよ)
(たまにゆっくり出掛けると、新しい発見があるものですね)
「玉川さんにあれしろこうしろ(ヘアケアとかセットとか)は言いません。それよりも食生活を…大豆製品食べてください」と美容師さん。
なんつぅか、的確な方だなぁ…


帰りに人形町に寄り、人形市を見る。
新しい試みがひとつ、はじまるかも知れない。うふふ。



まぁ、とりあえず…
「なんでこれしか出来ないんだ甘えんなぁ!」とか自分を叱責しないこと。
そして豆腐を食べて長湯を使うことを心掛けます。
種田山頭火「山頭火 日記(七)」
烏兎沼宏之「まんだら世界の民話 作谷沢物語」
「音と映像と文字による 大系 日本歴史と芸能 (第六巻) 中世遍歴民の世界」
安達浩写真集「瞽女 盲目の旅芸人」
五十嵐富夫「瞽女 旅芸人の記録」
山折哲雄「乞食の精神誌」
広田千悦子「知っているとうれしいにほんの縁起もの」
永田久「年中行事を「科学」する 暦のなかの文化と知恵」
鈴木照英「越後瞽女ものがたり 盲目の旅芸人の実像」
内藤正敏「民俗の発見Ⅰ 東北の聖と賤」



感想など。
「山頭火 日記」…
なんだか妙に人恋しくなる。
まぎれもなく山頭火テイスト…句はぐいっと気持ちが上向くのだけど、日記は少し哀しくなる。
これが作品と日記の違いか。なるほど。
突き抜けて澄みきった…貧乏、酒飲み、さみしんぼ。
私にもそれらの要素はあるけど、(きっとたくさんの人に、多かれ少なかれあるのでは)なかなかここまでは徹底出来んなぁ…
なんでもない平易な言葉であんなに短いのに、まぎれもなく「山頭火」であり決して真似が出来ないのは、それが作者の生活・人生・魂から直にてらいなく立ち昇って、または零れ出して、くるからなのだろうなぁ。
(「句を拾う」と表現するのです。面白い!)
彼の生き様はどこか、人の弱さと徹底的に向き合い仲良くする、ある意味「行」のようで…
無意識のどこかで、句作のために徹底的に退路を絶ち追い込んでいったのではないかな、などと勝手に思ってしまう。

「まんだら世界の民話 作谷沢物語」…
山形県の、白鷹山と最上川に囲まれた地域に伝わる民話集。
民話とは、その地域の気候風土、歴史、地形…またその地で育まれた人々の心によって、育まれるのだなと。
また、収集者のカラーも出るのではないかなと。
著者は、親子三代が教師で長年この地の小学校にお勤めだったそうで…なるほど。

山折哲雄「乞食の精神誌」…
コジキ、コツジキ、ホカヒビト、マロウド…漂泊して食を乞う人々は、ある時は神の使いであったり、境界・異界を象徴する存在であったり、侮蔑の対象であったり…
折口信夫や松尾芭蕉などを例に引いて、それに対する仄かな憧れとか。社会・時代・環境の中で、それがどう変化したかとか。
面白い。

このとこ瞽女ブーム。
カノンをBGMに、猫の腹がどこまでも伸びてゆく夢を見た。


療養中。
三日間酒を抜き、その後薄ーくちびちびと飲みつつ…
長く湯に浸かり、蛋白質とビタミンの摂取を心掛け。
(一日一回、コーヒーに牛乳を入れるとか。果物にヨーグルトとか、何年振りかしら。美味いものだ)
そぉいや喫煙の欲求は今のところない。
当たり前のことをゆっくり大切に行うこと。
疲れや痛みを感じたら休むこと。
(「甘えるな気のせいだ!」とか自己を叱責せんこと)
当たり前のこと、てなかなかに難しく、取り組み甲斐がある。


ドラッグストアにて小耳に挟んだ「まねき猫ダックの歌」にほろりと来てしまった。
弱ってるな(笑)


洒落にならん感じだった抜け毛切れ毛は、洒落になる程度に治まってきた。
体力気力も回復しつつある。
短時間なら外出も出来るようになった。
焦らないことだ。
「自分は頑丈。何があっても大丈夫」て思い込みを捨てることにしよう。
(や、言っていれば本当になるよな気がしていてね。強くなりたいのよぅ)


制作も、少しずつ少しずつ進めている。
今は手を怪我していると考えて…
焦らないことだ。
(いくつか、取り組むべきものが見えてきている)


ここ最近のあれやこれやで、絵に対する心持ちが少し変化した。
ペンを持てること、描けることが、ありがたくて嬉しくて仕方がない。
絵を描くことは当たり前ではない。すんばらしいことだ。
愛しくて大切で泣けてくる。
作品にもいくらかの変化が出るかしら。



以前よりも熱心に仏壇を拝みつつ。
瞽女唄と保存食作りにはまっている。
(寒ずり、一升漬け、塩麹、福神漬け、茄子の辛子漬けを仕込んじった)
ばあさんのような私。


福神漬けが塩辛いので、大根を足そうと。干してるとこ。
(あっ足袋風靴下の爪先が写ってる(笑)


プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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