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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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向かいの家にお子が誕生したらしい。
「ほやあ、ほやあ」と威勢の良い泣き声が聞こえてくる。


見事な声量だよなぁ小さいのに…
真っ赤に熱ーくなっているのだろうな。
赤子、て本当に、渾身の力で泣き、飲み、眠るようで…
友人のお子が生まれたての頃、お邪魔して、その皮膚の新しさとパワーに驚き、なんだか「参りました」という心地になったことを思い出す。


大人が泣くのが感情の発露であるなら、赤子のそれは生命力の発露であるのではないかしら。
声楽家が歌うのとか、秋の虫が泣くのに近いのでは、などと。
全身全霊全器官を震わせて…
今この瞬間もむくむくと発育しているのだろう。
素敵だな。


…しかしよく泣くなぁ(感心)
豆電球繋いだらずらっと点灯しそうだ。
赤んぼ発電。


あと、思春期のもやもや発電、とかも出来そう。
有り余るパワーの使い方が下手な青少年(…洒落にならんくらいに破壊方面へ向かってしまうタイプの)は、一日二時間くらい発電したらどうだろう。 (こう、ハムスター発電的に)



ちくしょうパワーの無駄遣いし放題だったあの頃が懐かしいぜ…!
(ちょっぴり弱っている今日この頃。厄年だしな)
(でも、描きたくて堪らないけど何を描いてよいのかわからなかったあの頃より、漠然としたイメージはあるけど実現する技術のなかったあの頃より、描くべき線は見えているけど体力の足りない今の方が幸せな気がする)
(でももう少し欲しいよ…)
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見事な風であることだなぁ。
肩掴んで揺さぶられるようだ。


制作を再開してみたのだが、まだもう少し休養が要りそうな塩梅。 
体力、生命力、戻って来い…!


気圧の変化に弱いたちで、台風が来ると、豪快に目が回る。
(自律神経の影響らしくて)
耳が詰まって耳鳴りがして、へろへろである。
台風酔いだな。


一昨日、自分が枝になっている夢を見た。
必死に伸び上がって腕を掲げ、やけに満たされた心地であった。
ペンを進めた日は線分の夢を…
ペンを持たない日は実体化されたモチーフの夢を見るようだ。
(現在描いている木は、実在する木を基にした架空の木であり)
恋しくて仕方がない。


熱が下がらず、絵の前に臥せて手を掲げ、にやにやする。
ふと思った。
「恋煩い」てこんな感じかしら…


(真ん中へんの手前の枝になっていた)



そうだ忘れとった!
時間が開いてしまったけど、先日行った秩父巡礼のこと。
今回は、秩父神社を詣でた後、11番常楽寺から22番童子堂まで、巡ってきました。



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秩父駅近くの秩父神社にて。名工・左甚五郎による本殿の彫刻が見事。


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見え辛いけど、つなぎの龍。
鎖で繋がれてます。
昔、近くの池で龍が暴れると決まって翌日この龍の下に水が溜まっていた為、鎖で繋いだところ、暴れなくなったのだって。


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ご神木の大銀杏と、乳銀杏。
(下垂してるのは、伸びられなかった枝等の養分が溜まったもの)


ご祭神は、
八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)

鎌倉時代に妙見菩薩が合祀され、(その頃この辺で力のあった豪族が信仰していたから)
明治の神仏分離で天之御中主神と改められたとか。
江戸の頃までは妙見大神宮と呼ばれ親しまれていたそう。
山車で有名な秩父夜祭はここの例祭。
この祭りは、武甲山の男神と秩父神社の女神の会瀬でもあるのだって。
(武甲山。巡礼していると、角度を変えて何度も仰ぎます。またお会いしましたね、て嬉しくなります。現在は石灰の採掘でぼこぼこだけども、昔はさぞ雄大な姿だったのだろうなぁ)


(脇道…
妙見信仰とは、北斗七星の化身である妙見菩薩=別名・北辰菩薩をご本尊とする信仰。
中国の星宿思想(=天体信仰)に道教・密教・陰陽道がミックス。
日本で日蓮宗と結び付いて、江戸時代にはわかりやすい現世利益の民間信仰として隆盛。
敬愛する葛飾北斎も熱心な信者で、「北斎辰政」「戴斗」等の号はこれに因むのだとか)



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今回印象に残ったのは、12番・野坂寺。
まず、総門の菩薩像が大迫力。


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あずかり観音。
右面に怒り腹立ち、正面に病痛み、左面に悩み煩いをあずけて素敵な信心ライフを…てぇことらしいです。
子育て中の友人にメールで送ったらば「子供がおいたしたら見せる」と言っていた。 あはは。
…観音さまに怒られたら本気で怖いだろうなぁ。
牛に乗ったバージョンとか。



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以前このあたりにあった鉄工所の社長さんが、お父さんの供養にと発願してノミ一本で彫り上げ、寄贈されたのだそうです。
離れには十三仏。他にもいろいろ。
なんつぅか…
すげぇです!
この仏さまたち、生きておわすよ。
時に幾らかアンバランスなのだけど、それが却ってインパクト、つぅか、必要のある正確な歪みに感じられて。
以前、上野の国立博物館で一木造りの仏像展を見た時にも感じたのだけど…
仏師は仏に遭っていると思うのです。
この方も遭っていると思うのです。
すごいやすごいや(嬉々)
また、境内のいたる処に蓮の鉢。ちょうど咲いていて、なんだか異空間のようでした。

 

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本殿の彫刻や参道の童子像も、なんだかやけにモダンでポップ、つぅか。古さを感じず、でも決して軽薄でなく、格好いいです。
また行こう。



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あと、14番・今宮坊近くの今宮神社にて。 樹齢1000年以上の大欅。
写真ではわからないけど、本当に大きいです。大迫力。
うろには龍神さまがお住まいなのだって!
(昔、ご神体の木彫りの龍が動き出して飛び上がり、竜巻となってうろへ吸い込まれた、という伝説があるのだとか。たしかに住んでいそうな、迫力です)



今回のコースは街中が主だったため、風情ある古道にはあまり出会わなかったのだけど、素敵な仏像や木に出会えて大満足でした。
街中の小さなお寺の本殿の背面が回廊になっていて、小さな仏像がずらりと並んでいたり。
昔その辺りにお住まいだった方が寄贈された、木彫りとか絵馬とか。
なんつぅか、信仰とか信念とか。
野坂寺もそうなのだけど、真っ当に当たり前に生活される方が当たり前に信心し、誠実に捉え拵えた神さま仏さまの姿が、当たり前にひっそりと存在している。
すごいなぁ。格好いいなぁ。
当たり前に普通に誠実に積み上げられたものの力。
願わくはそんな絵を描きたいものです。


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22番 童子堂。総門が茅葺き。



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荒川に架かる秩父橋。
蝉の声が、大鍋で炒め煮するようにわんわんと響いていたっけ。
そうだ、夏だった…
母の誕生祝いに、ちょいと気合を入れてお料理。






紅白手鞠寿司
酢飯にすだちの果汁を混ぜて…
スモークサーモン・すだち・柚子胡椒+酢飯(新生姜)
蕪(すだち入り甘酢漬)・青紫蘇+酢飯(しらす・白胡麻)



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白和え二種
絹ごし+練り胡麻+砂糖少々…
柿+衣(味噌)
小松菜(大蒜・塩胡麻油・黒胡麻)+衣(塩)



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大根と帆立の梅和え
擬制豆腐(人参・木耳・鶏挽・三つ葉・塩昆布)



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蓮蒸し(おろし蓮根・舞茸・銀杏+あん(鰹出汁)



…米炊ける?とか塩舐めながら喇叭飲みしてそうとか言われるのですが…
(どんなイメージなんだろう)
実は結構料理好き。
ただね。毎日は出来ないのよ…(だめじゃないかー)
(主婦の方はえらいと思う)
なんだかいろいろたまってるんだか減ってるんだか…
箍が劣化しまくった桶のような心持ちなもので、一日休養することにした。


昼下がりに航空公園へ出掛け、少しずつ紅葉また落葉が始まり枝の姿をあらわしつつある桜の下でビールを飲む。
えぇぇ枝っぷりだのぅ。ほれ、もっとよく見せてごらん。恥ずかしがらんと、ほれ、ほれ。隠しても想像しちゃうぞぅ。
などと。心中で静かにセクハラしつつ。


やけに幸せ。



プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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