玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。
新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。
個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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そうだ忘れとった!
時間が開いてしまったけど、先日行った秩父巡礼のこと。
今回は、秩父神社を詣でた後、11番常楽寺から22番童子堂まで、巡ってきました。

秩父駅近くの秩父神社にて。名工・左甚五郎による本殿の彫刻が見事。

見え辛いけど、つなぎの龍。
鎖で繋がれてます。
昔、近くの池で龍が暴れると決まって翌日この龍の下に水が溜まっていた為、鎖で繋いだところ、暴れなくなったのだって。


ご神木の大銀杏と、乳銀杏。
(下垂してるのは、伸びられなかった枝等の養分が溜まったもの)
ご祭神は、
八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)
鎌倉時代に妙見菩薩が合祀され、(その頃この辺で力のあった豪族が信仰していたから)
明治の神仏分離で天之御中主神と改められたとか。
江戸の頃までは妙見大神宮と呼ばれ親しまれていたそう。
山車で有名な秩父夜祭はここの例祭。
この祭りは、武甲山の男神と秩父神社の女神の会瀬でもあるのだって。
(武甲山。巡礼していると、角度を変えて何度も仰ぎます。またお会いしましたね、て嬉しくなります。現在は石灰の採掘でぼこぼこだけども、昔はさぞ雄大な姿だったのだろうなぁ)
(脇道…
妙見信仰とは、北斗七星の化身である妙見菩薩=別名・北辰菩薩をご本尊とする信仰。
中国の星宿思想(=天体信仰)に道教・密教・陰陽道がミックス。
日本で日蓮宗と結び付いて、江戸時代にはわかりやすい現世利益の民間信仰として隆盛。
敬愛する葛飾北斎も熱心な信者で、「北斎辰政」「戴斗」等の号はこれに因むのだとか)

今回印象に残ったのは、12番・野坂寺。
まず、総門の菩薩像が大迫力。

あずかり観音。
右面に怒り腹立ち、正面に病痛み、左面に悩み煩いをあずけて素敵な信心ライフを…てぇことらしいです。
子育て中の友人にメールで送ったらば「子供がおいたしたら見せる」と言っていた。 あはは。
…観音さまに怒られたら本気で怖いだろうなぁ。
牛に乗ったバージョンとか。

以前このあたりにあった鉄工所の社長さんが、お父さんの供養にと発願してノミ一本で彫り上げ、寄贈されたのだそうです。
離れには十三仏。他にもいろいろ。
なんつぅか…
すげぇです!
この仏さまたち、生きておわすよ。
時に幾らかアンバランスなのだけど、それが却ってインパクト、つぅか、必要のある正確な歪みに感じられて。
以前、上野の国立博物館で一木造りの仏像展を見た時にも感じたのだけど…
仏師は仏に遭っていると思うのです。
この方も遭っていると思うのです。
すごいやすごいや(嬉々)
また、境内のいたる処に蓮の鉢。ちょうど咲いていて、なんだか異空間のようでした。

本殿の彫刻や参道の童子像も、なんだかやけにモダンでポップ、つぅか。古さを感じず、でも決して軽薄でなく、格好いいです。
また行こう。

あと、14番・今宮坊近くの今宮神社にて。 樹齢1000年以上の大欅。
写真ではわからないけど、本当に大きいです。大迫力。
うろには龍神さまがお住まいなのだって!
(昔、ご神体の木彫りの龍が動き出して飛び上がり、竜巻となってうろへ吸い込まれた、という伝説があるのだとか。たしかに住んでいそうな、迫力です)
今回のコースは街中が主だったため、風情ある古道にはあまり出会わなかったのだけど、素敵な仏像や木に出会えて大満足でした。
街中の小さなお寺の本殿の背面が回廊になっていて、小さな仏像がずらりと並んでいたり。
昔その辺りにお住まいだった方が寄贈された、木彫りとか絵馬とか。
なんつぅか、信仰とか信念とか。
野坂寺もそうなのだけど、真っ当に当たり前に生活される方が当たり前に信心し、誠実に捉え拵えた神さま仏さまの姿が、当たり前にひっそりと存在している。
すごいなぁ。格好いいなぁ。
当たり前に普通に誠実に積み上げられたものの力。
願わくはそんな絵を描きたいものです。

22番 童子堂。総門が茅葺き。

荒川に架かる秩父橋。
蝉の声が、大鍋で炒め煮するようにわんわんと響いていたっけ。
そうだ、夏だった…
時間が開いてしまったけど、先日行った秩父巡礼のこと。
今回は、秩父神社を詣でた後、11番常楽寺から22番童子堂まで、巡ってきました。
秩父駅近くの秩父神社にて。名工・左甚五郎による本殿の彫刻が見事。
見え辛いけど、つなぎの龍。
鎖で繋がれてます。
昔、近くの池で龍が暴れると決まって翌日この龍の下に水が溜まっていた為、鎖で繋いだところ、暴れなくなったのだって。
ご神木の大銀杏と、乳銀杏。
(下垂してるのは、伸びられなかった枝等の養分が溜まったもの)
ご祭神は、
八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)
鎌倉時代に妙見菩薩が合祀され、(その頃この辺で力のあった豪族が信仰していたから)
明治の神仏分離で天之御中主神と改められたとか。
江戸の頃までは妙見大神宮と呼ばれ親しまれていたそう。
山車で有名な秩父夜祭はここの例祭。
この祭りは、武甲山の男神と秩父神社の女神の会瀬でもあるのだって。
(武甲山。巡礼していると、角度を変えて何度も仰ぎます。またお会いしましたね、て嬉しくなります。現在は石灰の採掘でぼこぼこだけども、昔はさぞ雄大な姿だったのだろうなぁ)
(脇道…
妙見信仰とは、北斗七星の化身である妙見菩薩=別名・北辰菩薩をご本尊とする信仰。
中国の星宿思想(=天体信仰)に道教・密教・陰陽道がミックス。
日本で日蓮宗と結び付いて、江戸時代にはわかりやすい現世利益の民間信仰として隆盛。
敬愛する葛飾北斎も熱心な信者で、「北斎辰政」「戴斗」等の号はこれに因むのだとか)
今回印象に残ったのは、12番・野坂寺。
まず、総門の菩薩像が大迫力。
あずかり観音。
右面に怒り腹立ち、正面に病痛み、左面に悩み煩いをあずけて素敵な信心ライフを…てぇことらしいです。
子育て中の友人にメールで送ったらば「子供がおいたしたら見せる」と言っていた。 あはは。
…観音さまに怒られたら本気で怖いだろうなぁ。
牛に乗ったバージョンとか。
以前このあたりにあった鉄工所の社長さんが、お父さんの供養にと発願してノミ一本で彫り上げ、寄贈されたのだそうです。
離れには十三仏。他にもいろいろ。
なんつぅか…
すげぇです!
この仏さまたち、生きておわすよ。
時に幾らかアンバランスなのだけど、それが却ってインパクト、つぅか、必要のある正確な歪みに感じられて。
以前、上野の国立博物館で一木造りの仏像展を見た時にも感じたのだけど…
仏師は仏に遭っていると思うのです。
この方も遭っていると思うのです。
すごいやすごいや(嬉々)
また、境内のいたる処に蓮の鉢。ちょうど咲いていて、なんだか異空間のようでした。
本殿の彫刻や参道の童子像も、なんだかやけにモダンでポップ、つぅか。古さを感じず、でも決して軽薄でなく、格好いいです。
また行こう。
あと、14番・今宮坊近くの今宮神社にて。 樹齢1000年以上の大欅。
写真ではわからないけど、本当に大きいです。大迫力。
うろには龍神さまがお住まいなのだって!
(昔、ご神体の木彫りの龍が動き出して飛び上がり、竜巻となってうろへ吸い込まれた、という伝説があるのだとか。たしかに住んでいそうな、迫力です)
今回のコースは街中が主だったため、風情ある古道にはあまり出会わなかったのだけど、素敵な仏像や木に出会えて大満足でした。
街中の小さなお寺の本殿の背面が回廊になっていて、小さな仏像がずらりと並んでいたり。
昔その辺りにお住まいだった方が寄贈された、木彫りとか絵馬とか。
なんつぅか、信仰とか信念とか。
野坂寺もそうなのだけど、真っ当に当たり前に生活される方が当たり前に信心し、誠実に捉え拵えた神さま仏さまの姿が、当たり前にひっそりと存在している。
すごいなぁ。格好いいなぁ。
当たり前に普通に誠実に積み上げられたものの力。
願わくはそんな絵を描きたいものです。
22番 童子堂。総門が茅葺き。
荒川に架かる秩父橋。
蝉の声が、大鍋で炒め煮するようにわんわんと響いていたっけ。
そうだ、夏だった…
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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