玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。
新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。
個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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目と手がオーバーヒートしたもので、一回休み。
平林寺へ参拝に出掛けた。
平林寺とは、新座市にある臨済宗のお寺。
広い境内には杉・楢・赤松等の樹木が繁り、野火止用水が流れていたり、素敵な武蔵野の風情。
茅葺きの建物と併せて天然記念物に指定されているのだって。
野火止塚や松平家墓所など文化財もあり。
また道場にもなっていて、修行僧の方々が日々研鑽を積まれているそうです。
たまに小雨のぱらつく中、ぼんやりと散策する。
お寺や神社って、空気の流れが清々しい。
自分のなかの風通しもよくなるようだ。
いろいろ。
雑木林エリアに立ち入ったらば、其処此処から、どるるるる…という旧式ぽいモーター音が響いている。
ちょうど作務の時間であったらしく、作務衣にヘルメットや手拭い姿の若い坊さま方が、草刈り機や電気鋸を手に黙々と林間整備をされていた。
日常の生活そのものが行である、とする禅宗。
その穏やかな端正さ、てとても格好よく美しいと思う。
(密教のお護摩とか、あのドラマティックな非日常感も大好きだけど)
(私は宗教に対しては鑑賞者であり、信者にはなれないのだろうな)
平常心是道。
拝観券(300円也)に大きく毛書で印刷されている。
南泉禅師(中国の高僧)の言葉。
禅宗に於ては、日常のありのままの心…惜しい・欲しい・憎い・かわいい等の煩悩そのままが平常心であり、それに徹して(誠実に向き合う、てことかしら)生活してゆくことが道であり、禅の神髄であるのだって。
なるほどぉ。
感じる、思う、ことは仕方がない。さて其れをどうするか。てことなのかしら。
感情を抑制・なかったことにしていると、結局体を壊すもんな。
生きる、生活する、てなかなかに骨が折れて、だからこそ素敵で尊いのでしょう。
よい休日でした。
総門近くの、樹齢500年の高野槙!
樹木大好きな私としては(最近「フェチ」と称してもよいのではないかと思っている)、「いやーん素敵ぃぃ!」と身悶えしたくなってしまいます。
平和観音。
凛々しいぜ。
平林寺へ参拝に出掛けた。
平林寺とは、新座市にある臨済宗のお寺。
広い境内には杉・楢・赤松等の樹木が繁り、野火止用水が流れていたり、素敵な武蔵野の風情。
茅葺きの建物と併せて天然記念物に指定されているのだって。
野火止塚や松平家墓所など文化財もあり。
また道場にもなっていて、修行僧の方々が日々研鑽を積まれているそうです。
たまに小雨のぱらつく中、ぼんやりと散策する。
お寺や神社って、空気の流れが清々しい。
自分のなかの風通しもよくなるようだ。
いろいろ。
雑木林エリアに立ち入ったらば、其処此処から、どるるるる…という旧式ぽいモーター音が響いている。
ちょうど作務の時間であったらしく、作務衣にヘルメットや手拭い姿の若い坊さま方が、草刈り機や電気鋸を手に黙々と林間整備をされていた。
日常の生活そのものが行である、とする禅宗。
その穏やかな端正さ、てとても格好よく美しいと思う。
(密教のお護摩とか、あのドラマティックな非日常感も大好きだけど)
(私は宗教に対しては鑑賞者であり、信者にはなれないのだろうな)
平常心是道。
拝観券(300円也)に大きく毛書で印刷されている。
南泉禅師(中国の高僧)の言葉。
禅宗に於ては、日常のありのままの心…惜しい・欲しい・憎い・かわいい等の煩悩そのままが平常心であり、それに徹して(誠実に向き合う、てことかしら)生活してゆくことが道であり、禅の神髄であるのだって。
なるほどぉ。
感じる、思う、ことは仕方がない。さて其れをどうするか。てことなのかしら。
感情を抑制・なかったことにしていると、結局体を壊すもんな。
生きる、生活する、てなかなかに骨が折れて、だからこそ素敵で尊いのでしょう。
よい休日でした。
総門近くの、樹齢500年の高野槙!
樹木大好きな私としては(最近「フェチ」と称してもよいのではないかと思っている)、「いやーん素敵ぃぃ!」と身悶えしたくなってしまいます。
平和観音。
凛々しいぜ。
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(なんだか「食」より「蝕」にロマンを感じでしまうのです)
現在心身共にこもっているもので、日蝕があるらしい、て知ったのがほんの数日前で…
(災害時に逃げ遅れるなきっと)
曇りだから見えないかと思いきや。
昼前、なんだか妙に静かだな、と感じて外を窺ったらば、薄らと日が出ていて。
サングラスを掛けて見たら…
欠けていた。
なんだか、なんつぅか。
太陽が欠けているって、シンプルに、とても、インパクトがありますね。
でもサングラスでの観察は目に負担がかかるらしいので、2秒ほどで目を逸らし。
とりあえず拝んでおきました。(ばあさんか)
ちょっと浮かれて、直接見ないようにして撮影したのだけど…
まぁ、映らんわな。
映画「カストラート」の、主人公(実在したバロック期の、ボーイソプラノを保つために去勢されたオペラ歌手がモデル)が王のお抱えとなり、日蝕で隠れた太陽を呼び戻せと命じられて歌うシーンを思い出した。
不安げな人々の顔が、「天使の歌声」によって徐々に安堵し(こんなに美しいし、王様も言ってるし、大丈夫。てことなのかな)、何事もなかったように光が戻るのだ、たしか。
敬愛するソクーロフの「日陽はしづかに発酵し…」は、はじめ「日蝕の日々」て邦題だったらしく。
たしかに、何処か見えない部分が静かに確実に発酵しているような、蝕まれているような…どうにもたまらん時空間だったなぁ。
今、澁澤龍彦「私のプリニウス」を読んでいるのだけど。
これは…
古代ローマの博物学者プリニウスが、古今東西の文献・思想・噂等を縦横無尽に引用し、また想像し捏造して著した、全三十七巻に及ぶ自然誌辞典「博物誌」。
その奇想・荒唐無稽(…アフリカには頭がなくて胸に目鼻がついている人間がいるとか、インドには耳が全身を覆うほど発達した人間がいるとか)を面白がりながら紹介するエッセイで。
それによると、
太陽が長時間にわたって異常な蝕を起こすこともある。独裁執政官カエサルが殺害されたとき、またアントニウスに対する戦争が勃発したとき、太陽はほとんど一年じゅう薄暗い色をしていた。
のだって。
太陽が欠けるの!?嘘!でもそれじゃあねぇ。て感じなのかしら。
あと、同章の冒頭から引用された文章が面白く。
(引用の又引用をしてるもんで何がなんだか)
…私たちの祖先が空と呼んだものは、また別のことばで空気と呼ばれりものであり、この空間は見たところ空虚で、そこには生気がみなぎっている。ひろく認められている意見によれば、月の下にあって、月からはるかに離れているこの領域は、天上の空気と下界の地球の発散物とを大量に混ぜ合わせていて、この二つの元素の融合によって構成されている。雲や雷鳴や落雷や雹や霧氷や雨や嵐や旋風が生ずるのは、そこからである。人間にとっての不幸の数々や、自然同士の闘争が生ずるのも、そこからである。
宮沢賢治「春と修羅」を思い出した。
序文より…
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
…
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいつぱいの無色な孔雀が居たとおもひ
新進の大学士たちは気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
すてきな化石を発掘したり
あるいは白亜期砂岩の層面に
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません
…
「この世の成り立ち」は「自分の精神の成り立ち」でもあったり…
面白いなぁ。
などと童心(?)にかえってはしゃいじまい。
高校の頃に見た映画のパンフレットを引っ張り出したり。
詩集をいろいろ斜め読みしたり。
今夜の酒はうまいぜ。
現在心身共にこもっているもので、日蝕があるらしい、て知ったのがほんの数日前で…
(災害時に逃げ遅れるなきっと)
曇りだから見えないかと思いきや。
昼前、なんだか妙に静かだな、と感じて外を窺ったらば、薄らと日が出ていて。
サングラスを掛けて見たら…
欠けていた。
なんだか、なんつぅか。
太陽が欠けているって、シンプルに、とても、インパクトがありますね。
でもサングラスでの観察は目に負担がかかるらしいので、2秒ほどで目を逸らし。
とりあえず拝んでおきました。(ばあさんか)
ちょっと浮かれて、直接見ないようにして撮影したのだけど…
まぁ、映らんわな。
映画「カストラート」の、主人公(実在したバロック期の、ボーイソプラノを保つために去勢されたオペラ歌手がモデル)が王のお抱えとなり、日蝕で隠れた太陽を呼び戻せと命じられて歌うシーンを思い出した。
不安げな人々の顔が、「天使の歌声」によって徐々に安堵し(こんなに美しいし、王様も言ってるし、大丈夫。てことなのかな)、何事もなかったように光が戻るのだ、たしか。
敬愛するソクーロフの「日陽はしづかに発酵し…」は、はじめ「日蝕の日々」て邦題だったらしく。
たしかに、何処か見えない部分が静かに確実に発酵しているような、蝕まれているような…どうにもたまらん時空間だったなぁ。
今、澁澤龍彦「私のプリニウス」を読んでいるのだけど。
これは…
古代ローマの博物学者プリニウスが、古今東西の文献・思想・噂等を縦横無尽に引用し、また想像し捏造して著した、全三十七巻に及ぶ自然誌辞典「博物誌」。
その奇想・荒唐無稽(…アフリカには頭がなくて胸に目鼻がついている人間がいるとか、インドには耳が全身を覆うほど発達した人間がいるとか)を面白がりながら紹介するエッセイで。
それによると、
太陽が長時間にわたって異常な蝕を起こすこともある。独裁執政官カエサルが殺害されたとき、またアントニウスに対する戦争が勃発したとき、太陽はほとんど一年じゅう薄暗い色をしていた。
のだって。
太陽が欠けるの!?嘘!でもそれじゃあねぇ。て感じなのかしら。
あと、同章の冒頭から引用された文章が面白く。
(引用の又引用をしてるもんで何がなんだか)
…私たちの祖先が空と呼んだものは、また別のことばで空気と呼ばれりものであり、この空間は見たところ空虚で、そこには生気がみなぎっている。ひろく認められている意見によれば、月の下にあって、月からはるかに離れているこの領域は、天上の空気と下界の地球の発散物とを大量に混ぜ合わせていて、この二つの元素の融合によって構成されている。雲や雷鳴や落雷や雹や霧氷や雨や嵐や旋風が生ずるのは、そこからである。人間にとっての不幸の数々や、自然同士の闘争が生ずるのも、そこからである。
宮沢賢治「春と修羅」を思い出した。
序文より…
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
…
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいつぱいの無色な孔雀が居たとおもひ
新進の大学士たちは気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
すてきな化石を発掘したり
あるいは白亜期砂岩の層面に
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません
…
「この世の成り立ち」は「自分の精神の成り立ち」でもあったり…
面白いなぁ。
などと童心(?)にかえってはしゃいじまい。
高校の頃に見た映画のパンフレットを引っ張り出したり。
詩集をいろいろ斜め読みしたり。
今夜の酒はうまいぜ。
桜の木を描いている。
枝でなく木を描いたことは、そういえばあまりない。
描きながら、根元に自分が埋まっている、と想像する。
肉体も精神も分解されて、土となり養分となり、木の根を支え吸い上げられる。
幹を昇り枝を伝い…
無数の葉となって揺れざわめいてもいいし、枝先の蕾ひとつひとつに宿って空を望んでもいい。
描きながら嗚咽が洩れる。
涙が止まらない。
枝でなく木を描いたことは、そういえばあまりない。
描きながら、根元に自分が埋まっている、と想像する。
肉体も精神も分解されて、土となり養分となり、木の根を支え吸い上げられる。
幹を昇り枝を伝い…
無数の葉となって揺れざわめいてもいいし、枝先の蕾ひとつひとつに宿って空を望んでもいい。
描きながら嗚咽が洩れる。
涙が止まらない。
制作していたら、突然紙がピンク色になって揺れはじめ。
吐き気と嫌な汗を覚えて打ち倒れた。
朦朧とした意識の中で、「不摂生してごめんなさい。休肝日を作ります」と繰り返し何かに詫び…
エアコンつけたらあっさり治りました。
暑くなって参りました。
ビールの美味しい季節ですね。
吐き気と嫌な汗を覚えて打ち倒れた。
朦朧とした意識の中で、「不摂生してごめんなさい。休肝日を作ります」と繰り返し何かに詫び…
エアコンつけたらあっさり治りました。
暑くなって参りました。
ビールの美味しい季節ですね。
高校からの友人と、もんじゃつつきつつ飲み語る。
自分は絵が好きである。
描くことは楽しい。
と、改めて。
此処を忘れてはいけないのだ。きっと。
自分は絵が好きである。
描くことは楽しい。
と、改めて。
此処を忘れてはいけないのだ。きっと。
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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