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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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少しずつ、魂が現世に帰還している。
しばらく出来なくなっていたあれやこれやを少しずつ片付けながら、新しい絵に取り組んでいる。


掃除。洗濯。布団干し。電球の交換。メール。手紙。金魚の水槽の水換え。…
やぁぁ。酷かったな私。(酷いてことにも気付かなかったよ)
部屋が片付いてて不気味…
入る度に「いやいやなんのお気になさらず」て片手拝みをしたくなるよ。


読書も出来る。会話もだいぶ出来る。
(しばらく長文を読解出来ず咄嗟に文章を組み立てられず、「旅の英会話」みたいなカタコトになっていて)
転ばず蛇行せずに歩ける。
皮膚炎も治まってきた。
新しい頭髪も伸びてきた。
(本当に酷かったな…)


今回の絵は、半分イメージ画、というか事実を基にしたフィクション、というか。
実在する木を基に脳内で作った木なのです。
脳内に木の模型を建ててそれを描く、というよな作業であったもので、容量が大きく、頭と心が慢性のメモリ不足になっていたようで。


次は10号で、また違ったアプローチ。
現在私の中で、暴れ咆哮している。
これと四ツに組み合ってさあどうなるか…
嬉しくて仕方がない。


少し大きい画像を。 (クリックしてね)
(うぅ。仕上がるとキモチワルくて正視出来ん…)
今回はバッハの「トッカータとフーガニ短調」(…小学生の頃「鼻から牛乳~♪」て歌いましたよね)と「無伴奏チェロ組曲」を繰返し聴きながら制作したのです。
なんだかそんなイメージなのです。



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当たり前なのだけど、無数の枝の中に太陽を目指していないものはひとつもない。
枝とは、木が生き延びるために陽光や雨水を集めるシステムだから。


しかし木の根元に立って見上げると、(それは木の胎内に入り込むようで…)所々に蕾を付けない枝があり、また意外にたくさんの途切れた枝がある。
木の成長過程で不要となった枝が、ひっそりと乾き、風等で先から少しずつ折れて短くなってゆくようだ。
なるほど…


落ちて朽ちて養分となり、また新しい枝を育てるのだなぁ。
なるほど。
生きる、てぇのは絶えず成長を続けることであり…
絶えず何かしらを獲得し続け、何かしらを喪失し続けることなのだろう。


私は今までに、一体どれほどのものたちを切り捨て、また喪失してきたのだろう。
現在の私の血肉はまさに、その喪失したものたちによって造られてもいるわけだ。


過去の喪失に感謝を。
「供養」。
それが今回の制作のテーマであるようだ。
神様。どうか。
お願いします。
どうか私に「絵」をください。
パネルに紙を水張りしていてうっかり親指の腹にホッチキスを打ち込んじまったよぅ。


ホッチキスを開いて仮止めをしていたのだけど、いつの間にか裏返っていて、針の出てくる方を押してしまって…
「ぷつっ」て入ってきたよぅ。
驚いて手を引いたら「ぷつっ」て出ていったよぅ。
白手袋に赤い丸が滲んだよぅ。


あぁ驚いた。
(その後止血してどうにか張り終えたのだけど、どうだろう…ただ今乾燥中。どきどき)


こんなとこ突き破ってどうするぺしッ(自己つっこみ)
蕾が、芽が、枝が、
硬い包皮を突き破って伸びてゆく。
私の中から無数の枝が吹いてゆく。
そんな感覚。


突き破れ。容赦なく。
外では陽が照っている。風が吹いている。
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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