玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。
新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。
個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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新宿御苑にて菊花展を観賞。
私はこのつくり上げられた花たちを、グロテスク、と認識している。
品種改良やら矯正やらで、痛々しいほどに真直ぐ均一に伸びた茎。
ものによっては自分で支えられないほどに肥大した花弁。
変形され過ぎてうまく泳げない金魚を見たときのように、「おまえぇ~どぉしてまたそんな姿になっちゃったんだよぉ~~」と半泣きで肩を揺さぶりたくなるのだ。
(私にとって美とは、力のある形である。野性のものはどれもこれも美しい。
人の手による美は、しばしば醜と紙一重であると思う)
大菊の花弁が蠢き絡まり千切れ落ち、這いずってきて袂に入り込む夢を見、それが現実の不吉な予感と重なってゆく、という短篇が内田百けんにあったな。
「犬神家の一族」では菊人形の首が生首にす替えられていたっけ。
整然と並んだ菊たちを見ていると、さもありなんと思えてきて、ぞくぞくする。
傾きはじめた陽光の中、盛りを少し過ぎた江戸菊たちが、微かに色褪せた細長い花弁を窄めて俯き風に揺れる様は、首を竦めた幽霊のようであった。
(…はい、グロだ不吉だとか言いながら毎年うきうきと観に行きます。好きなんです)
(ボールペン画「菊花」はこのイメージ)
(このような人間を根が暗い、とか陰湿、とか云うのでしょうか)
(美と醜、快と不快、喜と悲…等の曖昧なあたりが好きなんです)
その後世界堂にて、アクリル絵の具と紙を購入。
私はこのつくり上げられた花たちを、グロテスク、と認識している。
品種改良やら矯正やらで、痛々しいほどに真直ぐ均一に伸びた茎。
ものによっては自分で支えられないほどに肥大した花弁。
変形され過ぎてうまく泳げない金魚を見たときのように、「おまえぇ~どぉしてまたそんな姿になっちゃったんだよぉ~~」と半泣きで肩を揺さぶりたくなるのだ。
(私にとって美とは、力のある形である。野性のものはどれもこれも美しい。
人の手による美は、しばしば醜と紙一重であると思う)
大菊の花弁が蠢き絡まり千切れ落ち、這いずってきて袂に入り込む夢を見、それが現実の不吉な予感と重なってゆく、という短篇が内田百けんにあったな。
「犬神家の一族」では菊人形の首が生首にす替えられていたっけ。
整然と並んだ菊たちを見ていると、さもありなんと思えてきて、ぞくぞくする。
傾きはじめた陽光の中、盛りを少し過ぎた江戸菊たちが、微かに色褪せた細長い花弁を窄めて俯き風に揺れる様は、首を竦めた幽霊のようであった。
(…はい、グロだ不吉だとか言いながら毎年うきうきと観に行きます。好きなんです)
(ボールペン画「菊花」はこのイメージ)
(このような人間を根が暗い、とか陰湿、とか云うのでしょうか)
(美と醜、快と不快、喜と悲…等の曖昧なあたりが好きなんです)
その後世界堂にて、アクリル絵の具と紙を購入。
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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