忍者ブログ
玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
[103]  [102]  [101]  [100]  [99]  [98]  [97]  [96]  [95]  [94]  [93
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

モデルの木に会いに小金井公園へ。
腰はまだ痛むのだが、現物をこの目で見ないことには制作が進まない。
まぁ気合いでどうにかなるだろうと出掛けた。


普段ならば自転車で片道20分ほどだろうか。
今日はえらいこと長くしんどかった。
腰を庇って変に力み変な漕ぎ方をしたのだろう。
帰宅してからへばり、あまり描けず。


私は頑丈に出来ており体力もある方で、日頃「気合いでなんとかなる」「堪えれば平気」「寝れば治る」という原則に則って生きている。
頑丈なのは、そうあろうと留意している所為もあるけど、先天的環境的なものもあるだろう。
頑丈でない人、てこんな気持ちなのかしら。
自分の頑丈さに感謝しつつ、そうでない人をもっといたわらないとなぁ。


小金井公園では、桜祭りが開催されていた。
静かに盛大に散る桜。
塊・存在がほどけて消滅してゆくようだ。
風に吹かれて地吹雪のように舞う花弁。
たくさんの家族連れ。
所狭しと広げられたシート。
喧騒やら音楽やら迷子アナウンスやらが、大鍋で煮込まれるようにわんわんと鳴る。
出店が立ち、焼き鳥を売るものが多く、肉の焼ける匂いが立ちこめる。


普段公園に居る人々は、疎らだけど互いにうっすらと意識しあい、相応の距離を保っているように感じる。
広く緩やかなテリトリーを守りあっている。
今日居る人々の意識は、水平方向には自分達の輪の内にのみ向かっている。
それぞれに僅かずつずれた次元にいるようだ。


ひとりで敷物に横たわったり(場所取りかしら)茫然と徘徊する人は(酔ってんだろな)、その乱在する次元の隙間を漂うようだ。


花弁を踏み散らしながら歩いていたら、ふと、波打ち際で貝殻の破片を踏むように、膨大な骨片をさくさくと踏んでいるような気持ちがした。
(なぜだか桜花から骨を連想するのだ)


なんというか、なんとなく、ここはとても「冥土的」だな、と思った。
つくづく私の脳ミソって陰性だなぁ。


この時期は、地獄の釜の蓋も、浮かれて弛むのではないかしら。


(あの世にいっても酒飲みてぇな)
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
ブログ内検索
カウンター
忍者ブログ [PR]


(Design by 夜井)