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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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突如激昂した。
言葉にするなら怒りにいちばん近い感情の津波が興った。
目を閉じ拳を握り奥歯を噛み締め、享受した。


その間意識あやふや。
(それほど長くはなかったはず)
汗ばみこめかみ軋み歯茎腫れ、顔も浮腫んでいるように思う。
しばし動けず。


来たなそろそろだな。
欝期の終わりだ。
描きだすときだ。


ぞくぞくするな。

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なんなんですかこの急な寒さは!!
(怒ったら体温上がるかな)


描き散らした下絵を前に芋焼酎を湯で割りつつ。


あてが欲しくなって食料庫を探り、味噌胡麻マヨネーズをあわせて焼き海苔に薄く塗り畳んで食したら…
なんかうまい。
うふふふ。
マヨネーズ単体は苦手だけど、隠し味には素敵だな。
焼酎に味噌、酒に醤油だなぁ。 


(吟醸系の酒には旨い塩だと思うのだけど、私が好きな芳醇がっしり系はやっぱり醤油)


最期の晩餐は、栄川温燗にに湯豆腐(木綿)がよいな。
浅めの糠漬けも付いたら最高だな。


…てことは冬だよな。
一世一代の絵を描き上げて、それを見ながらがよいなぁ。


願わくば 花の下にて春死なん 如月の月の望月のころ  (西行)


私は花が咲く直前の枝がいい。
果たして何十年後か……


恥ずかしいほど頑丈な私。

今までに、数体の龍を描いた。
これからも描いてゆくだろう。
私にとって龍は、確実に存在するものである。
その主成分は、自然という大きな力に対する恐れ、憧憬、賛美ではないだろうか。
私は龍を見、感じることがある。触れたこともある。


他の幻獣はどうだろう。
狐には、触れかけたことがある。
どうしてもどうしても描きたい。精進を続ける所存。
主成分は…まだよく見えないが、人の心の闇とエロスが、確実に含まれていると思う。
精進精進。


鳳凰にも憧れる。
が、これはまだ全く見えない。


妖怪は、どうだろう。
好きである。興味がある。しかし…
誰しもがぱっと思い浮かべる妖怪は、たぶん水木しげるの作品で…
それらは鑑賞するべきものだろう。
では自分にとっての妖怪は……

私は妖怪の見えない質なのかも知れない。
主成分は、日常のなかで感じる不安、不可思議に対する愛情、親しみ…共存の形ではないだろうか。
共存、親しみ…グレーゾーンをグレーのまま楽しむのは苦手である。


最近思う。
私に百鬼夜行は描けないかも知れない。
付喪神とは、日常生活のなかで大切に扱われていた器物に宿るものであり…
日常生活にあまり愛着を持てない私には、とらえることが出来ないのでは。

…いやどうかな。
己の限界は己で定めるものだ。
今の、現時点での私には無理だけど、精進を続けてゆけば、新しい視野・可能性が見えてくるだろう。


最近思う。
鬼には、触れることが出来るのではないか。
惹かれて仕方がない。
しかし私は、
鬼を描きたいのか。
鬼になりたいのか。

…まぁ、たいした違いはないだろう。

○「図説 日本未確認生物辞典」 笹間良彦著 柏美術出版
○「新訂 古事記 付現代語訳」 角川文庫
○「完訳版 グリム童話集1~5」 偕成社文庫
○「日本人の禁忌 忌み言葉、鬼門、縁起かつぎ…人は何を恐れたのか」 新谷尚紀監修 青春出版社
○「子どものころ読んだおとぎ話37選」 天沼春樹編著 東京書籍
○「恐怖」 筒井康隆 文藝春秋
○「Truth In Fantasy XXXXVII 鬼」 高平鳴海他共著 新紀元社 
○「シグルイ 1~8」 山口貴由/原作・南條範夫 秋田書店
○「無次元創刊号 特集・恐怖」 次元社
○「できるかなV3」 西原理恵子 扶桑社
○「営業ものがたり」  西原理恵子 小学館


並べてみるとはっきりわかるな。
このとこ「異形」「鬼」ブームである。


「日本未確認生物辞典」がえらいこと面白かった。
妖怪・幻獣…過去日本に「存在」した、不可思議な奇現象生物たちの記録・伝承を紹介。
遭遇した人々の心理を探る。

読んでいて、「古事記」から生まれた化け物が意外に多いのに驚いた。
古事記は神話の形をした政治の書であり。
そのなかで大和朝廷に敵対する存在は、化け物と貶められる。
古代に於いて、朝廷に平地を追わた集団が野山に住まい…
「土蜘蛛」「夜刀の神(=化蛇)」等と呼ばれ…
狩猟や略奪を行う集団の、カリスマ性を備えた指導者は「鬼」と呼ばれた。
(酒呑童子、大嶽丸、悪路王、鈴鹿御前…)


「鬼」「悪」は、なにかしら「突出した力」に対する恐れ、敬意を込めた称号でもあったらしい。
(対して「童子」は劣ったもの、小さいものというソフトな蔑称だとか。
「小僧」的なニュアンスか?政治的意図や親しみだろうか)


妖怪の多くは、人の自然に対する「恐れ」から生まれていると思う。
その「恐れ」は敬意を含み、仲良くなって共存してゆこう、という愛情を感じる。


鬼も多様な性質を持っているのだけど、その一部は明らかに「人」であり…
政治・歴史の流れのなかで最後は討たれてしまう、反逆者であり。
誇り高いマイノリティであり。
特定の集団・民族にとってはヒーローであり…

      むかし達谷の悪路王
      まつくらくらの二里の洞
      わたるは夢と黒夜神
      首は刻まれ漬けられ
アンドロメダもかがりにゆすれ
      太刀を浴びてはいつぷかぷ
      夜風の底の蜘蛛をどり
      胃袋はいてぎつたぎた
(宮沢賢治「原体剣舞連」より


異形は力。
「絵鬼」に、なりたいものだ。


(それでは恐怖とは、人である・人にあらずとは…
また改めて)

眼球痛、頭痛がひどい。
両眼球を小さい手にぎうぎうと握り込まれ、頭蓋内の神経を両こめかみあたりで束ねてぎうぎう引かれるようだ。
季節の変わり目なので、自律神経が乱れているのだろう。
心身の要が嵌りきらず。
制作に入れず。
ぐぅぅぅぅ。


この間にいろいろ準備をしておこうと思う。
まずは部家の掃除だな。








…すげかった。
20L用ゴミ袋が3つ一杯。まだ出そう。
殆どが紙類である。
下絵、資料、反故、試し刷り……
実際に描いてみないと認識出来ないものでのぅ。


しかし環境に優しくないな私。
植樹とかするべきかな。
その前にまず分別して、古紙回収に出そ。

プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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