玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。
新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。
個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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ジッポが見当たらないと思っていたら、マグカップの中でコーヒーに浸っていた。
いつの間に……
ジーンズのポケットに入れたまま洗濯すること2回。
ウイスキーと焼酎のグラスに落とすこと1回ずつ。
今回も乾かしたら問題なく使えた。
丈夫だな。
しかしケースの革が少し染まり、またちょいと箔が付いてしまった。
近所に新しくパン屋が出来ていた。
新しくないのかも知れないが今日気付いた。
(新装開店的な雰囲気はなかったし)
以前は薄暗い貸しビデオ屋だった。
普段私は無心で黙々と歩いているらしく、目的のもの以外が目に入ることはあまりないのだけど…
今はまだ腰が本調子でないため勝手が違い、気付いたのだろう。
小ぢんまりした店構え。
ペンキで手書きされた立て看板。
肉屋のようにショーケースに商品が並び、「ご用の方は押して下さい」とインターホン。
やはり薄暗い。
商品の前には、商品名とちょっとしたキャッチフレーズが丸っこい文字でプリントされたカード。
何の気なしに眺めていると、「当店人気NO.1」「チーズの王さまカマンベール」といったフレーズのなかに「いまいち影が薄いのよね…」
ツナロールであった。
いやそんなぼやかれても。
俄かに興味を引かれて見てみると、
「園児に人気NO.1」→うぐいす餡パン
(なぜ唐突に園児)
「ソーセージ入れただけですけど」→ソーセージロール
(マヨネーズも掛かってたよ)
「あっ」→小倉餡パン
「…ん?」→南瓜餡パン
なんなんだ……
財布を持っていなかったのでそのまま帰宅したのだけど、気になって仕方なく…
一夜明けて今日覗いたら、カードが変わっていた。
キャッチフレーズがなくなっている。
なんなんだろう…
不可思議過ぎて客が引く、ということに気付いたのか。
エイプリルフールのジョークだったのか。
(や、狙っては出せない地味なインパクトだった)
うぐいす餡パンと胡麻餡パンを購入してみた。
取り立てて美味くも不味くもなかった。
昨日も今日も他に客の影が見えず、商品も数えるほどしか並んでいない。
地味に変な店である。
地味なんだけど驚いたんだけどやっぱり地味な日であった。
しかしなんつぅか、地味で衒わないものって、ぎょっとするよな破壊力を持っているよなぁ。
いつの間に……
ジーンズのポケットに入れたまま洗濯すること2回。
ウイスキーと焼酎のグラスに落とすこと1回ずつ。
今回も乾かしたら問題なく使えた。
丈夫だな。
しかしケースの革が少し染まり、またちょいと箔が付いてしまった。
近所に新しくパン屋が出来ていた。
新しくないのかも知れないが今日気付いた。
(新装開店的な雰囲気はなかったし)
以前は薄暗い貸しビデオ屋だった。
普段私は無心で黙々と歩いているらしく、目的のもの以外が目に入ることはあまりないのだけど…
今はまだ腰が本調子でないため勝手が違い、気付いたのだろう。
小ぢんまりした店構え。
ペンキで手書きされた立て看板。
肉屋のようにショーケースに商品が並び、「ご用の方は押して下さい」とインターホン。
やはり薄暗い。
商品の前には、商品名とちょっとしたキャッチフレーズが丸っこい文字でプリントされたカード。
何の気なしに眺めていると、「当店人気NO.1」「チーズの王さまカマンベール」といったフレーズのなかに「いまいち影が薄いのよね…」
ツナロールであった。
いやそんなぼやかれても。
俄かに興味を引かれて見てみると、
「園児に人気NO.1」→うぐいす餡パン
(なぜ唐突に園児)
「ソーセージ入れただけですけど」→ソーセージロール
(マヨネーズも掛かってたよ)
「あっ」→小倉餡パン
「…ん?」→南瓜餡パン
なんなんだ……
財布を持っていなかったのでそのまま帰宅したのだけど、気になって仕方なく…
一夜明けて今日覗いたら、カードが変わっていた。
キャッチフレーズがなくなっている。
なんなんだろう…
不可思議過ぎて客が引く、ということに気付いたのか。
エイプリルフールのジョークだったのか。
(や、狙っては出せない地味なインパクトだった)
うぐいす餡パンと胡麻餡パンを購入してみた。
取り立てて美味くも不味くもなかった。
昨日も今日も他に客の影が見えず、商品も数えるほどしか並んでいない。
地味に変な店である。
地味なんだけど驚いたんだけどやっぱり地味な日であった。
しかしなんつぅか、地味で衒わないものって、ぎょっとするよな破壊力を持っているよなぁ。
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回復しつつある。
サーカスの熊程度に、のそのそ動き回れるようになった。
昨日から少しずつ描きはじめている。
祖母の具合も、そう悪いことはなさそうだ。
桜が咲いている。
怖ぇ……
枝は愛しくて仕方ないのに、花は恐ろしくて仕方ない。
正視出来ない。
桜の花弁の白。
咲く前は全身から紅に近い濃いピンクを発していて、咲いて淡いピンク、だんだん抜けて白になるように思う。
その白に骨を思う。
無数の骨片のようだ。
うろ覚えなのだけど、鈴木清純「ツィゴイネルワイゼン」中で、葬儀帰りの芸妓が
焼き場から出てきた骨はきれいな桜色をしていた。
農薬を飲んで死んだ弟は歯を食い縛り一滴も血を外に漏らさなかった。
その血が骨を染めたのだろう。
てなことを言っていたっけか。
父方の祖父の骨は、メロンソーダ色をしていた。
薬の色だそうだ。
長身で筋骨逞しかった祖父の骨はたくさん焼け残り、壺に入り切らなかった。
李の花弁は白く額が緑なので、花全体が清楚な薄緑に見える。
私もたぶん骨が太いので、たくさん焼け残るのではないかしら。
桜花は灰のなかの骨片よりずっと瑞々しく…
海底に散らばる骨を想像する。
桜は死を思わせる。
圧倒的なタナトスにエロスを感じることがあるのだけど、(芳年の残酷絵とか)
圧倒的なエロスにタナトスを感じるのかしら。
圧倒的な生に死を思うのかしら。
桜花を見ていると、自分の骨が静かに膨れ上がり、軋みひび割れて砕け散る気がしてくる。
それはきっととんでもなく安らかなのだ。
私は、ものすごくとんでもなく、桜が好きなのかもしれない。
この時期に思い出す西行の歌3首。大好き。
あくがるる心はさても山桜 散りなんのちや身にかへるべき
もろともにわれをも具して散りね花 憂き世をいとふ心ある身ぞ
願わくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月のころ
どうやら私も、桜にやられている。
サーカスの熊程度に、のそのそ動き回れるようになった。
昨日から少しずつ描きはじめている。
祖母の具合も、そう悪いことはなさそうだ。
桜が咲いている。
怖ぇ……
枝は愛しくて仕方ないのに、花は恐ろしくて仕方ない。
正視出来ない。
桜の花弁の白。
咲く前は全身から紅に近い濃いピンクを発していて、咲いて淡いピンク、だんだん抜けて白になるように思う。
その白に骨を思う。
無数の骨片のようだ。
うろ覚えなのだけど、鈴木清純「ツィゴイネルワイゼン」中で、葬儀帰りの芸妓が
焼き場から出てきた骨はきれいな桜色をしていた。
農薬を飲んで死んだ弟は歯を食い縛り一滴も血を外に漏らさなかった。
その血が骨を染めたのだろう。
てなことを言っていたっけか。
父方の祖父の骨は、メロンソーダ色をしていた。
薬の色だそうだ。
長身で筋骨逞しかった祖父の骨はたくさん焼け残り、壺に入り切らなかった。
李の花弁は白く額が緑なので、花全体が清楚な薄緑に見える。
私もたぶん骨が太いので、たくさん焼け残るのではないかしら。
桜花は灰のなかの骨片よりずっと瑞々しく…
海底に散らばる骨を想像する。
桜は死を思わせる。
圧倒的なタナトスにエロスを感じることがあるのだけど、(芳年の残酷絵とか)
圧倒的なエロスにタナトスを感じるのかしら。
圧倒的な生に死を思うのかしら。
桜花を見ていると、自分の骨が静かに膨れ上がり、軋みひび割れて砕け散る気がしてくる。
それはきっととんでもなく安らかなのだ。
私は、ものすごくとんでもなく、桜が好きなのかもしれない。
この時期に思い出す西行の歌3首。大好き。
あくがるる心はさても山桜 散りなんのちや身にかへるべき
もろともにわれをも具して散りね花 憂き世をいとふ心ある身ぞ
願わくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月のころ
どうやら私も、桜にやられている。
少し回復した。
出来の悪いからくり人形の様だけど、それなりに動き回れるようになってきた。
制作時の体勢(胡座で前屈み)に無理があったのだろう。
はっきりした切っ掛けはなかったのだけど、突然、
あっ痛いかも
↓
痛い痛い痛い痛たたた
↓
うわっ動けない
てな感じに、フェイドインしてきやがった。
昼頃祖母が転倒して腰を打ち、動けないとのことで救急車を呼んだ。
検査のため入院することになった。
騒ぎのなか、腰の所為で全く役立たずであった。
他にもいくつか、地味だけどじんわり凹むことが重なり…
(村上春樹提唱する「小確幸」に対して、「些確凹」もあると思う)
部屋の隅で体育座りして膝頭を舐めていたところ、お見舞いメールをいただき、俄かに浮かれる。
明日にはもっと回復しているだろう。
凹むことは今日ほど起こらず、いいこともあるかも知れない。
大丈夫大丈夫。
とにかく眠ろう。
(日課の筋トレと体操が出来ないから寝付きが悪くて…)
出来の悪いからくり人形の様だけど、それなりに動き回れるようになってきた。
制作時の体勢(胡座で前屈み)に無理があったのだろう。
はっきりした切っ掛けはなかったのだけど、突然、
あっ痛いかも
↓
痛い痛い痛い痛たたた
↓
うわっ動けない
てな感じに、フェイドインしてきやがった。
昼頃祖母が転倒して腰を打ち、動けないとのことで救急車を呼んだ。
検査のため入院することになった。
騒ぎのなか、腰の所為で全く役立たずであった。
他にもいくつか、地味だけどじんわり凹むことが重なり…
(村上春樹提唱する「小確幸」に対して、「些確凹」もあると思う)
部屋の隅で体育座りして膝頭を舐めていたところ、お見舞いメールをいただき、俄かに浮かれる。
明日にはもっと回復しているだろう。
凹むことは今日ほど起こらず、いいこともあるかも知れない。
大丈夫大丈夫。
とにかく眠ろう。
(日課の筋トレと体操が出来ないから寝付きが悪くて…)
ぎっくり腰になってもた。
うぅぅ。
痛い。痛いし暇だ。
万事余裕ないのに暇、てどぉゆぅことだ。
うぅぅ。
うぅぅ。
痛い。痛いし暇だ。
万事余裕ないのに暇、てどぉゆぅことだ。
うぅぅ。
桜が咲きはじめた。
一年前のこの時期も、この絵を描いていた。
去年は開花が怖くて仕方なかったのだが…
(花が咲くとモチーフの枝が見えなくなるし、桜花の圧倒的な力がどうにも恐ろしく)
今年は少し違う感慨がある。
この絵を描きはじめたのが遥か昔に思える。
それ以前の自分が別人のように感じる。
今夜は月が丸い。
橙がかってのっぺりと大きく、なんだか騙されているようだ。
がんもどきと蓮根を煮干しの出汁で煮付けた。
蓮根てばなんでこんなにうまいのかしら。
コーランのCDをかけながら描いていると、この世に絵と自分しか存在しないよな気持ちになる。
なんという蜜月。
もっともっと祈るのだ。
描きたい描きたい描きたい。
欲しい欲しい欲しい。
もっともっともっともっと…
あぁぁもう。愛おしい。
しかし蓮根はうまいな。
制作に熱が入りだした反動で、言語能力退行中。
左脳って、使わないと退化したりすんのかしら…
一年前のこの時期も、この絵を描いていた。
去年は開花が怖くて仕方なかったのだが…
(花が咲くとモチーフの枝が見えなくなるし、桜花の圧倒的な力がどうにも恐ろしく)
今年は少し違う感慨がある。
この絵を描きはじめたのが遥か昔に思える。
それ以前の自分が別人のように感じる。
今夜は月が丸い。
橙がかってのっぺりと大きく、なんだか騙されているようだ。
がんもどきと蓮根を煮干しの出汁で煮付けた。
蓮根てばなんでこんなにうまいのかしら。
コーランのCDをかけながら描いていると、この世に絵と自分しか存在しないよな気持ちになる。
なんという蜜月。
もっともっと祈るのだ。
描きたい描きたい描きたい。
欲しい欲しい欲しい。
もっともっともっともっと…
あぁぁもう。愛おしい。
しかし蓮根はうまいな。
制作に熱が入りだした反動で、言語能力退行中。
左脳って、使わないと退化したりすんのかしら…
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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