追悼

「良き人は支う青空の芯を」だったっけ。
うろおぼえ。前登志夫さんの歌より。
一昨日は、もう何年もお会いしていなかったけれど私にとって「青空を支う人」の一人であった方のお葬式で。
とても良い空でした。今日も良い空です。
 
 
自分の足場を支えてくれる思い出、というのかしら。
地を踏み天を仰ぐための力って、例えば誰かとの何気ない会話や眼差しから湧き出て来るものでもあるなぁと。
故人の思い出を書かせてください。
大切なので文字にしたい。
 
 
私の絵を気に入ってくださり、娘さんより年下の私に対等な友人のように接してくださった。
お宅のミズキの絵を描かせていただいた。
何度かお酒をご馳走になり…お手製の糠漬けや高野豆腐の含め煮に私がお分けした寒ずりを添えて燗酒をいただきつつ、菅江真澄や前登志夫、中原中也のお話などをさせていただいた。
娘さんと三人で囲んだお酒の席もとても楽しかった。
娘さんも私の絵を気に入ってくださり…彼女はある意味アグレッシブ、ある意味甘えんぼな方で…彼女の望むように受け入れることは出来なかったが、私は彼女が好きだ。
彼女は一昨年の晩秋にいなくなった。
今思えば彼女も「支う人」の一人である。
 
 
娘さんの訃報を聞き書いたお悔やみの手紙に、「彼女にいただいた楽しい思い出を宝物に彼女が私の絵を気に入ってくださったことを一生の誇りとして、今後も精進を続けます」と書いた。
私からの一方的な、故人への約束である。
おそらく娘さんなら「絶対に描け」と言い、故人なら「気負うな」と笑うのではないか。
 
 
そんなこんな。感情のまま書き散らし空へ杯掲げ追悼。
おそらく私は今冷静さを欠いているので、後日見直します。
 
 
この感情。
今私がするべきは、強く地を踏み天を仰ぎ、大切に描くことだろう。
私の青空は素敵な方々に支えていただいている。大切な空だ。
空を、描きたいなぁ。

久々に、

お絵描きモードが立ち上がってきたような気がするよ！
空気が抜けてくたくただった魂袋が膨らんできたような気がするよ！
よぉし！


空を、描こう。
「憧れ」を描こう。
「空に向かう他にどうしようもない気持ち」を描きたいなぁ。

嫌そうだ…

お絵描きモードが立ち上がらない今日この頃。
気合が足らーん！！と己を叱咤し無理矢理起動してみた。
…結果、一時間ほどでダウンし数時間寝込み。
過去最高に情けない龍が描けました。


















「僕、疲れてるんだけどな…」


無理矢理呼び出された龍がものすごく迷惑そうです。
なんか…ごめん…

そろそろ

いいかげん個展のタイトルを決めねばなりません。
そのうち思い付く、と思って約半年、微塵も思い付きません。
もう「酩酊船」でいいや。ブログと一緒にしちゃえー。

初夢じったり

ぐぅぅ。
龍虎図に込めて減った魂がまだ戻りきらんようで…
いろいろよぼよぼしてしまい、お絵描きモードやポジティブ思考がうまいこと立ち上がらんのです。
新年早々爽やかでない私。
まぁね。私は元々陰湿な人間ですしね。
じったりと夢ネタなど捏ね回そうかなと。


今年の初夢は二本立てでした。
一つめは、乳児からかなり高齢のご夫婦まで四世代の大家族にホームステイしていて、お母さんに「あなたの女性ホルモン不足は心配だから婦人科で診てもらいなさい」と言われる夢。
(実際の健康不安かしら…)
二つめは、混沌に近い雲の中を泳ぐ未だ形の定まらない小さな龍を、すりすりころころと可愛がる夢。
(小さめの水彩雲龍を描きたいな、て思っていて…)


あまり捏ね回しようのない小粒な夢だったので、以前見た夢を使って遊んでみました。
夢幾夜、下に一つです。


(夢幾夜とは…
制作の興奮状態で妙に鮮やかな夢を見ることがあり、それを元に手を加えて、夏目漱石「夢十夜」の真似っこして楽しもう、という一人遊び企画です。
カテゴリー「短文」に入っています。
あくまでも夢から派生した言葉遊びなので、軽くお読みください。
あ、一応作品なので、無断使用はやめてね)