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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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昨日昼出掛けたら、直に雨が降りはじめた。
宙を走る白く透明な雨粒。
顔や手に当たって冷たい。
仕方ないスケッチは延期だ。商店街の福引きにだけ行っておこう。


傘を差して遊歩道を歩き、駅に近付くにつれ人が増え…
ふと違和感を感じた。
私以外誰も傘を差していない。
傘を除けると確かに降っている。
しかし気付いた。
雨の音がしない。地面も傘も濡れていない。


なんだ幻覚か。
このパターンは3回目である。
制作に入り込んでいるとき、特にイメージ画(=私にとっては、写生でなくモチーフを脳内でいじくって描く絵)を描いているときに、よく幻覚がおこる。
それは、具体的な形を持たないイメージを具体的な形として出現させる作業なので…
脳が「なんでもとにかく画像にするモード」に入っているのだろう。


今、知覚世界が賑やかだ。
視界を突然光の帯が走る。
白い粒子が塊が跳梁する。
空一杯に光の粒子が羽虫のように飛び交う。
夜空には定点の星と、明滅しながら降る星。


いる筈のない場所に見知らぬ人が動物が佇む。
(台所に横たわる肥大した豚)
歩く自分の足下の影が鼠の形を取り数歩走って霧散。
身近で鼠の走る音が止まないと思ったら自分の右肩の関節から聞こえていた。


(これらすべてが同時にあるわけではない)
(どこまでが皆と共有の知覚で、どこからが私だけの一時的な知覚かは、わかっている)


目を閉じると龍が泳ぐ。
モチーフの枝を観察するとき、絵に向うときは、至って安定した「普通の」視界である。
安心する。


夜、煙草を買いに外に出たら、道が濡れていた。
降っている。
現実の雨は、はっきりと見えないものだなぁ。
過去の2回の雨の幻覚の後にも、実際に雨が降った。雨の気配を画像化していたのだろうか。


福引きは大当たりだった。
8回引いて、ビール6缶、洗剤、トイレットペーパー、買い物券1000円分とポケットティッシュが4コ当たった。
今年の運の使い切りだろうか…


一夜明けて、肩がだいぶ痛む。
勝手口の土間に仕掛けた鼠取りに、仔鼠が1匹掛かっている。
今、私の不安は鼠の形をとるようだ。


(…あ、非合法な薬物とか使用したことないですよ)
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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