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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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朝、洗顔していて違和感を感じた。
ものが二重に見えるぞ。
実像の横に幽霊のような残像(?)が寄り添っている。…ぉやや??


幸いバイトのない日であったので、極力ゆっくりと過ごした。
残像は、ずれ幅や濃度を変えながら一日付き纏った。
たまに目眩と共に、視界がはっきり二重写しとなり万華鏡のように混ざり散らかったり。
…一体なにが起こっている?
来週病院で聞いてみよう。


…一体私になにが付き纏っている?
己の体力を過信していたツケか?


いやいや、わからないことをあれこれ考えるのはやめよう。
こんな日も季節もある。
よく眠って陽に当たることを心掛けていれば、大概よい方へ向うのではないか。
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脳波検査を受けた。
15年ほど前に受けた際は、「普通は出ない脳波が出てる」言われたんだっけか。
まだ出てるのかしら。


検査室にて椅子に掛け、二人がかりで頭部27ヶ所と両手の甲をアルコールで清め、クリームを塗る。
ここに電極を繋ぐのだ。
寝床に移り繋がれながら、古事記にて大国主が、須佐の男が眠っている隙に髪を垂木に結び付けて逃げる件を思い出した。
内はほらほら、外はすぶすぶ。


看護士さんの指示のままに瞬きを繰り返し、目を閉じると眼前で強い光が点滅する。
10秒置きに繰り返し、だんだん点滅が早くなり…
こいつは地味に確実に不愉快である。
(ポケモンで子供が倒れる事件があったっけか)
実際には数分のことであったのだが…
もしも20分ほどこれを続けて直後に「お前が犯人だろ!?」とか言われたら、「そうです私です」言ってしまうかも知れない、と思った。


続いて、早い深呼吸を繰り返す。
自分の好きなように呼吸を出来ないのも、なかなかのストレスである。
もしもこれを続けながら耳元で教義を囁かれ続けたりしたらうっかり入信してしまうかも…
その後安静となり、夢と現つを漂ううちに、終了した。
40分ほどであったろうか。
なんだか地味に確実に消耗した。
後日検査結果の説明を受ける。



来年2月に開催される企画展に、お誘いをいただいた。
参加させていただこうと思う。
「愛」「対話」がテーマとのこと。
今、それに取り組むことは、私にとって意味があるように思うのだ。
そのあたりで復活することを目標に、調整を試みよう。


木の葉が落ちて枝があらわになったら、またペンを握ってみようか。


(あと、花を、描きたい)
(色を使いたい気持ちもある)
頭部のCTスキャンを受けた。
脳そのものに異常がないか、調べるために。
15年ほど前に受けた際は、先天的な異常はない、と診断されたのだが。


検査は5分ほどであっさり済んだ。
寝床に頭をベルトで固定され、大きな筒に額の上だけ入り、放射線を当ててぐぃんぐぃん…てな感じで読まれるのだ。
目の前を弱い光が高速で過ぎ、頭がじんわりとした。
その後数時間、放射線のためか慣れない病院に緊張したためか日頃の疲れが出たためか、ぐらぐらと酔ったような目眩がした。


しかし昨今の病院てなぁハイカラですわね。
再診受け付けや支払いは機械だし、ロビーはホテルのようだし。
しかしCTてなぁお高いですね…


その後ドン・キホーテにて、お安いミニコンポを購入。
前日に購入したCDを早速。
ベートーヴェン 4大ピアノ・ソナタ集(悲愴/月光/ワルトシュタイン/熱情/ヴィルヘルム・ケンプ奏)
…すんげぇなぁ~~…
なんだろう。
私に音楽の知識が全くと言っていいほどない所為もあるのだろうけど、曲調とか音階とか楽器とかを突き抜けて、「なにか素晴らしくとてつもないこと」が起こっているような、そんな気持ちになる。
…すんげぇなぁ~~…

(これが、本物の作品の力なのだろうか)
(まったくなんてぇ力だ!)
(そんな絵を描けるようになりたいものだ!)



現在のバイト先は、バス停から徒歩10分ほどの所に在り。
一本道の、片側は見渡す限りの里芋畑と茶畑、片側は区画整理はされているが鬱蒼とした雑木林である。
夕方ここから、蝉時雨が溢れて滴らんばかりだ。
電車を降り、家の近くの川縁では、瑞々しく盛り上がって流れ出すような虫の音。
今朝自転車置場に落ちていた骸は、昨夜自室の網戸の側で暴れていた蝉のものだろうか。


今もまた、必要な時期なのだろう。
(制作に入るとそればかりになり、絵以外のすべてが疎かになってしまうわけで、)
丁寧に噛み締めて日々を暮らそうと思う。
描けなくても考えることが出来なくても、誠実に、思い、感じることだ。
脳神経内科を受診した。
今週、CTと脳波の検査を受ける。
ひそかに高血圧を怖れていたのだが、測定したら、102~49と低めであった。
意外である。
(なんか、キャラ的に高いかな、て。禁煙効果か?)
問診を受け、過労の所為もあるかも知れませんね、と、注意して生活するように、と言われた。
意外である。
(なんか、過労からは相当遠いところに居るよな気がしていた。キャラ的に)


今、かつてなく周囲から労われていて、不思議な心持ちである。
なんだろう。
ランニングに例えると、自分は常に1~2周遅れて歩いているよな気がしており。
私の中には鬼軍曹が棲んでいて、始終反省せい努力せいとがなるのだ。


病院を出て池袋へ移動。
まぁ今日は自分を甘やかしてやるかなと、インド料理屋にてビール飲みつつマトンカレーを食す。
よく冷えたジョッキに口を寄せ、ガラス戸の外の陽光に白んだ大通りを眺めていたら、ふと、気持ちが15年ほど前のそれに重なった、気がした。


何口方面であったか忘れたが、池袋駅周辺のミニシアターが、フェリー二「サテリコン」を配給していて…
高校をさぼってはモーニングショーに通ったものであった。
いろいろもやもやと発酵した思春期のただ中にいた私には、「サテリコン」の世界はどぉぉにも圧倒的で眩しい美であって、こんなに繰り返し観た映画は今のところ他にない。
オールナイトにも行ったっけか。


このシアターは今はもうないようだ。
本当に小さな手作り風味の館で、上映が終わるとミルキーをくれた。
フリュウギャラリーのオーナー氏は、この館で、上映中にフィルムが燃えるという大事件に遭遇されたそうな。


その後、上野・国立博物館にて「対決 巨匠たちの日本美術」鑑賞。
まったくもってとてつもねぇぇボリューム・刺激にへろへろになり、全部は観きれず。
しかし恋い焦がれていた鉄斎「富士山図屏風」と対面出来て大満足。
(いつか富嶽を描きたいものだ)
蕭白「鷹図」に、あぁこの人はこの圧倒的な描写力あっての奇嬌であって、だからこそ凄味のなかにも品と突き抜けた感があるのだな、と改めて感じ入り。
(絵の基礎体力・底力は描写力であると思う)
他にも、対面出来てよかったと心から思える作品がいくつもあり、とても素敵なよい経験であった。
(あぁぁ、やっぱり、絵はいいな。絵はいいな)
ただ、よく調べなかったため展示替えで、等伯「松林図屏風」と対面出来なかったのが残念であった。
(また機会があるだろう)


その後友人のお宅にお邪魔。
ご家族の食卓に混ぜていただき、美味しい食事と酒をいただき、8才と3才のご子息ご息女と接し…
(ごはんがおいしい、てすんばらしいなと)
(子供が育つってすッげぇなと)
細胞のひとつひとつが潤う思いであった。
お子たちが就寝した後友人と差しで飲み、ここひと月ほどのことを取り留めなく聞いてもらい…
私はこのたび滅多にないなかなか難しい局面に対峙していたのかも知れないな、と思った。


きっと、怯える必要も焦る必要もないのだ。
今は、なんだか、曖昧な重たい水のなかに天地も判らず沈み漂っているよな心持ちであるのだが…
然るべき時が来たら然るべきように、目が覚め動き出せるに違いない。
(絵を描きたい。絵を描きたい)
(まだ描けない)
(もう少し)
餃子の具を練っていたら、爆発音が響いた。
西武遊園地の花火であった。


結構近いようだ。
外に出ると、二階建の民家の屋根越しにぎりぎり、500円玉大~煎餅大、大きいものはホットケーキ大くらいに、見えた。
ごみ捨て場の囲いの上に立ち、発泡酒片手に鑑賞。
(近所のお子たちが真似しようとしてたしなめられていた。悪い大人の見本…)


花火大会の思い出というと…
小学生の頃、夏休みの最終日に連れて行ってもらった西武遊園地。
本気で描きはじめる前、まだ絵でなく人と恋愛していた頃、デートで行った調布、多摩川。
昔だのぅぅ。しみじみ。
しばらく、ここ7~8年は特に、気持ちに余裕を持つこと、生活を楽しむことを、怖れ禁じていたような気がする。


何年振りかで手作りした餃子は、なかなかに美味であった。
そぉいや結構料理は好きだった。
(制作中はすべてに対して余裕がなくなるためままならず)


心身が整うまで、もう少し、微睡んでいようか。
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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