祖母の手

祖母の手を描いている。


介護施設に入居している祖母は、認知症で…
ここ最近訪ねた時には私のことをあまり覚えていない様子であったので、多少の不安を抱えながら、クロッキー帳を手に訪ねた。
しかし、モデルの依頼をしたら二つ返事で引き受けてくれて、全面的に協力してくれた。
(薬の時間にも看護師さんの手を借りて全く動かずにいてくれて、消灯時間が近付いても欠伸を噛み殺して描かせてくれた)
そして看護師さんに私を「孫です。絵描きなんです」と紹介してくれて、
(前回訪ねた時には母を「従妹です」と言っていたのに)
「個展が出来るようになったの。よかったわねぇ楽しみねぇ」と繰り返し喜んでくれた。
(前回は会話が殆ど成り立たず、「アルプス一万尺」などして遊んだのだけど…
その日の体調等によっても認識に差があるみたいだし、そういえば祖母の家に間借りしていた頃の私は家に居る間は殆ど制作していたわけで、ここ最近の「化粧をして落ち着いた私」にピンと来なかったのかも知れない)



おそらく私は、たくさんいる孫の中でもとりわけ可愛がってもらった方だと思う。
そして、認知症に罹ってからは、一番か二番くらいに辛く当たられたのではないかしら。
(甘え、のようなものだったのだろう)
当時は病気以外にも様々な事情があって、本当にたくさんのことがあったので、まだそれらを言葉にすることは出来ない。
でも、私だから描ける祖母の絵があるだろう。


今の祖母の手は、本当にとんでもなく、美しいのだ。

ここのとこのこと

ここのとこの些末なことたち。


痛かったこと。
物を拾おうと屈んだ拍子に、机の角に眉間を打ち付けてしまった。
そして咄嗟に「あ、すみません」と言ってしまった。
私は一体何に対して謝ったのだろう。
痛みよりもむしろ自分の小心が切なくて泣きたくなりました。


途方に暮れたこと。
制作に消耗して近所をよぼよぼ歩いていたら、年配の女性に話し掛けられた。
女性は、自分が今歩いている理由や目的についてひとしきり話した後、私の顔を覗き込み、笑顔で「話し掛けてごめんね！ありがとう！気を付けてね！あなた若いんだから！頑張ってね！」などと言って去って行った。
私はそんなに胡乱だったのかとか。
地域の声掛け的な温かみがこの辺りには残っているのだなとか。
反省すべきなのかほっこりしてよいのかそもそも何だったのか、途方に暮れました。


適当に拵えたらなかなかよろしかったものたち。




ポテトサラダ柚子風味(枝豆、とうもろこし、玉葱、マヨネーズ、塩、砂糖、柚子胡椒、柚子果汁)
南瓜とゴーヤのサラダ(マヨネーズ、塩、胡椒、蜂蜜、レモン果汁、生姜みじん)
もやしと茗荷と生木耳のナムル。
手前のは栽培したミニトマトとラディッシュ。




ポテトサラダ山葵風味(ハム、カニ蒲鉾、胡瓜、玉葱、マヨネーズ、塩、砂糖、山葵。まわりに山葵菜。翌日、海苔で巻いてもよろしかったよ)
奥のは、茄子とゴーヤとパプリカの味噌炒め。


食べ物の話で思い出したのだけれど、ムーミン谷のニョロニョロを、ニンニクとバターで炒めて塩胡椒、白ワインで蒸して何かしらのハーブなど散らしたら、美味しそうだと思うのです。
きっと火を通すと小さくなって、キュイッとした歯ごたえがあって、少しだけクセがあるんだよ！
美味しそうだよニョロニョロ！
















まとめ。
ここのところの私は、制作でへろへろしてますが、食い意地は元気に張っています。

嵐の前

ホームセンターにて購入した木材を切ったり削ったり貼ったりしてパネルを作成。
それらを前に飲酒中。
まだ輪郭を持たない「絵」たちが、それぞれの中で自在に泳ぎ躍り遊んでいる。


これから君たちを捕まえるぞー。
今持っている力と気持ちを全て捧げて口説きに行くぞー。


期待と緊張と恐怖と愛しさに震えが止まらない。

趣味の菜園

グリーンカーテンがだいぶ育ってきた。
今年の面子は、ゴーヤ、胡瓜、シカクマメ、夕顔。
胡瓜は一旦蔓の上まで実が付き、二巡めに向けて待機中。
シカクマメと夕顔は成長中。
ゴーヤが収穫期に入ったところ。






その他に、ミニトマト、水茄子、ぼたんこしょう、ペピーノ、空心菜、バジル、香菜。
さやえんどうとリーフレタス、ラディッシュ、ルッコラは収穫を終えた。






昨年、母が「グリーンカーテンを作る！」と言い出ししかしすぐに飽きて放り出し、仕方なく後を引き受けたところ、はまってしまったよ。
植物好きだし。野菜好きだしな。
プランターなのであまり大きくはならないけれど、採りたてはやはり美味しいです。
また、育つ様子がかわいいのです。


中長ゴーヤは実付きがよろしいね。






あばしゴーヤ。
南瓜とサラダにしてみた。
(塩・胡椒・蜂蜜・レモン汁。ゴーヤには少し甘めも合うみたいです)






大長。
肉詰め中華風。
(鶏腿挽き肉・玉葱・生姜で、鶏ガラスープにとろみ)






ミニトマト収穫。
アイコは美味しいなぁ。
名前のわからない低性の子も味が乗ってきた。





















同じく家庭菜園にはまっている友人とメッセージを交わす時には「ウチのあばしちゃん」「アイコちゃん」と呼びます。
写真を見て普通に「まぁかわいい」て思います。
ペットを「ウチの子」と呼ぶ方の気持ちがわかったような気がします。
でも根本的に違うのは、「動機が食欲である」てことなのでしょうね。

(no subject)

ふと、考えたこと。


普陀落渡海。
今まであれは「死にに往く」ものと思っていたのだけれど、当人にとっては「生きに往く」ものであるのかも知れないなぁ。


生と死が逆転するダイナミズム。
でもその逆転の瞬間はきっと、恐ろしく静かなのだろうなぁ。


…ぐぉぉ。(うち震え)
このテーマ描きたい！