玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。
新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。
個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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虫のおかげで夏休みである。
いろいろ片付いて余裕もあって、な意図的な休暇でなく「使用差し止め」であるから面白くない。
しかしまぁ腐っても仕方がないので、この機会に磨り減り気味な目・手・神経を休めて鈍りがちな足腰を使おうと。
駅に置かれていた「奥武蔵ハイキングマップ」てパンフレットを手に、ただ黙々と歩いてみた。
19日。
西武池袋線・飯能駅にて下車し、天覧山~高麗峠~巾着田へ抜けて、高麗駅へ至るコース。
高麗川の川原はバーベキューや川遊びに興じる家族連れや若者たちで賑わっていて、そぉいや世間も夏休みだったなと思い出した。
右下は、観音寺の鐘突堂にいた張り子の象。
何故だろ…(説明の立札とかないんです)
天覧山頂付近の十六羅漢。
中に2体、妙なインパクトの仏さま。
…なんだろう、頭が落ちちゃって適当に乗せたのかしら。
怖いよ!
山頂より。
彼岸花で有名な巾着田。
彼岸花はまだだけど、蓮が見事。
羽黒蜻蛉がふらふらと飛び交って、なんだか幻惑されているような心地がした。
(現在視界がぼやけて不安定(ピント調節機能の影響でよく揺れる)なもので、余計に不思議に感じられて)
この日歩いたコースでは他にもいろんな蜻蛉や蝶や、わんわんと鳴り響く蝉の声とか。
昆虫をこんなに意識するのは小学生の頃以来かも知れない。
家の近くでも時々虫取網を抱えたお子を見るけど、きっと、宝物を追い掛けるような心地なのだろうなぁ。
歩いていると、時折こめかみから眼球あたりがぎゅぎゅぎゅ、と引き絞られるように痛み…
その後一時視界がクリアになる。
調弦しているみたい。
だいぶ視力が弱っていたようだ。
休養することになってよかったのかも。
20日。
武蔵横手駅で下車し、五常の滝~土山~物見山~高指山~日和田山と低山の尾根を伝い、高麗駅へ至るコース。
杉木立が見事で所々見晴らしがよく、なかなかに素敵だった。
人の気配が薄く虫が元気で。
耳元では常に高い唸りが聞こえ数匹の羽虫が付いてくるし、蜘蛛の巣引っ掛けたり、一度妙に痛いやつに噛まれたし。
時々少し大きな虫が低く唸りながら私の周りを2・3周してはまた離れて行くので、「うぉぉ偵察されてる」と緊張した。
この辺りの主は虫。私は余所者なのだ。
南北朝時代、戦場へ向かう高麗一族(…668年に新羅に滅ぼされた高句麗から渡来した人々)が身を清めた、という伝説のある五常の滝。
(五常…儒教の道徳。仁・義・礼・智・信)
なんか、千切れた紙垂が落ちてたり米が撒かれてたり。
何?ちょっと怖いよ。
歩道に戻る途中、蛇に遭遇。
そういえば生きた野生の蛇を見るのはこれが初めて。
這う様は、流れるような滑るような泳ぐような…
ぞくりとするような静かな緊張を湛えてとても美しかった。
蛇を愛好する人の気持ちが少しわかった気がする。
駒高より。
日和田山の金刀比羅神社より。
昨日歩いた巾着田が見える。
(見え辛いけど、手前の真ん中へん)
目の辺りの「調弦」が繰り返し起こる。
回復しつつある。
眼鏡を外して歩いてみると…
色、音、気温、湿度、匂い…を濃ゆく感じる。
マットな色調の抽象画のような視界に、時折羽虫がクリアな姿で横切る。
考えてみたら私は、視覚ばかりを意識して、しかも線ばかりを見ていたかも知れない。
この世も感覚もこんなにゆたかなのに、それを忘れるから、いろいろと故障するのかも知れない。
よい夏休みでした。
いろいろ片付いて余裕もあって、な意図的な休暇でなく「使用差し止め」であるから面白くない。
しかしまぁ腐っても仕方がないので、この機会に磨り減り気味な目・手・神経を休めて鈍りがちな足腰を使おうと。
駅に置かれていた「奥武蔵ハイキングマップ」てパンフレットを手に、ただ黙々と歩いてみた。
19日。
西武池袋線・飯能駅にて下車し、天覧山~高麗峠~巾着田へ抜けて、高麗駅へ至るコース。
高麗川の川原はバーベキューや川遊びに興じる家族連れや若者たちで賑わっていて、そぉいや世間も夏休みだったなと思い出した。
右下は、観音寺の鐘突堂にいた張り子の象。
何故だろ…(説明の立札とかないんです)
天覧山頂付近の十六羅漢。
中に2体、妙なインパクトの仏さま。
…なんだろう、頭が落ちちゃって適当に乗せたのかしら。
怖いよ!
山頂より。
彼岸花で有名な巾着田。
彼岸花はまだだけど、蓮が見事。
羽黒蜻蛉がふらふらと飛び交って、なんだか幻惑されているような心地がした。
(現在視界がぼやけて不安定(ピント調節機能の影響でよく揺れる)なもので、余計に不思議に感じられて)
この日歩いたコースでは他にもいろんな蜻蛉や蝶や、わんわんと鳴り響く蝉の声とか。
昆虫をこんなに意識するのは小学生の頃以来かも知れない。
家の近くでも時々虫取網を抱えたお子を見るけど、きっと、宝物を追い掛けるような心地なのだろうなぁ。
歩いていると、時折こめかみから眼球あたりがぎゅぎゅぎゅ、と引き絞られるように痛み…
その後一時視界がクリアになる。
調弦しているみたい。
だいぶ視力が弱っていたようだ。
休養することになってよかったのかも。
20日。
武蔵横手駅で下車し、五常の滝~土山~物見山~高指山~日和田山と低山の尾根を伝い、高麗駅へ至るコース。
杉木立が見事で所々見晴らしがよく、なかなかに素敵だった。
人の気配が薄く虫が元気で。
耳元では常に高い唸りが聞こえ数匹の羽虫が付いてくるし、蜘蛛の巣引っ掛けたり、一度妙に痛いやつに噛まれたし。
時々少し大きな虫が低く唸りながら私の周りを2・3周してはまた離れて行くので、「うぉぉ偵察されてる」と緊張した。
この辺りの主は虫。私は余所者なのだ。
南北朝時代、戦場へ向かう高麗一族(…668年に新羅に滅ぼされた高句麗から渡来した人々)が身を清めた、という伝説のある五常の滝。
(五常…儒教の道徳。仁・義・礼・智・信)
なんか、千切れた紙垂が落ちてたり米が撒かれてたり。
何?ちょっと怖いよ。
歩道に戻る途中、蛇に遭遇。
そういえば生きた野生の蛇を見るのはこれが初めて。
這う様は、流れるような滑るような泳ぐような…
ぞくりとするような静かな緊張を湛えてとても美しかった。
蛇を愛好する人の気持ちが少しわかった気がする。
駒高より。
日和田山の金刀比羅神社より。
昨日歩いた巾着田が見える。
(見え辛いけど、手前の真ん中へん)
目の辺りの「調弦」が繰り返し起こる。
回復しつつある。
眼鏡を外して歩いてみると…
色、音、気温、湿度、匂い…を濃ゆく感じる。
マットな色調の抽象画のような視界に、時折羽虫がクリアな姿で横切る。
考えてみたら私は、視覚ばかりを意識して、しかも線ばかりを見ていたかも知れない。
この世も感覚もこんなにゆたかなのに、それを忘れるから、いろいろと故障するのかも知れない。
よい夏休みでした。
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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