制作中

鳳凰図制作中。
なんだかこいつ、肉食いそうだ…



昔、白昼夢の中で若冲の鳳凰に背肉を食われたことがある。
青空を背景にひらりと窓から飛び込んできた白く半透明のそれは、私の右肩に鉤爪を立てると、物凄い勢いで背を突いた。
爪の食い込む感触その握力、背骨から脳天に抜ける衝撃、毟られ剥がされる熱さ…ひどく鮮やかで生々しくて、自分の悲鳴で目が覚めた。
私は伊藤若冲の「老松白鳳図」が未だに少し怖い。


昨夜は猛禽類に食い散らかされる夢を見た。
減った身の代わりに青空が入り込んできて、私の心はどんどん満たされた。


肉食鳳凰制作中。
そろそろ佳境でなにがなんだか。