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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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言葉にならない、どうにもならない、感情、衝動…を、描きたい。
出発点は、プラスでもマイナスでも、何処でもよい。
でも、それ自体のベクトルは常に上を向いているようにしたい。


例えば、「憧れ」もそれのひとつだと思う。
または、「畏敬」とか。
手の届かないものへ「恋い焦がれる」感じ、とか。
(こうして言葉にすると近付いたようで遠ざかってしまうような…)



制作中は、眠りが浅くなるのだろう、よく夢を見る。
それはひどく生々しくて、ともすると現実よりもリアルであるような心地がすることもある。
大体が、難解なパズルに取り組んでいたり、絵の習作やシミュレーションを繰り返す夢なのだけれど…
今回の制作に入ってからは、それらと並行してもうひとつ、「違う人生を歩んでいる自分」の夢を見る。


そちらの私は、絵を描いておらず、男性と恋愛している。
神経症も皮膚炎も患わず、屈託は少なく、穏やかにそれなりに満たされている。
問題なく大勢の人と話したり、結婚を控えてふわふわと上昇するような心地でいたり、出産を望んだり、パートナーの手の感触や温度を頼もしく擽ったく思っていたりする。
そして、覚醒する間際に気付き、「そぉかこれ夢だっけ」と笑って諦めるのだ。


…その、諦める時の感情の、名残が覚醒してからも束の間残っている。
そして制作を始めると、その名残が甦り、他の幾つかの感情と混ざりあって胸の内で膨れ上がる。
胸が、「何ともいえないもの」でぱつぱつに張っているような心地がする。


…このような心持ちでいることが、今回の制作にとって必要なのだろう。
夢の中の私は私ではなく、このような願望というか、そぉ言えば今まで考えたこともなくて…
(や、もしかしたら十数年前には望んだこともあったかも。よく覚えとらん)
最初は「何故にこんな夢を?」と不思議であったのだけど。
制作に向かうために、私の無意識が私自身を追い込んでいるのかも知れんなぁ。
(または、このとこちょいと消耗していてまた女性ホルモンが不足しているらしく(口髭、生えたし…)、更年期障害に似た状態が続いておるため、私の婦人科系気管が焦っておるのかも(…大豆食べなきゃ)
(このようなコンディションだからこのような絵を描いている、てぇのもあるのでしょうね)



…しかしね。
このような心持ちで居続けると、制作するには便利だけれど、心が疲労するですね。
膨らみきった胸が、力任せに引っ張り伸ばしたゴムのように、痛むような…
しかし経験上、こうした夢は作品が仕上がるまで続くものなので、解放されるには仕上げるしかないのですよね。


まあまあ、地道に、一歩ずつ、頑張ろう。
仕上がる時には、この感情も、プラスのパワーに昇華しているに違いない。
この胸内の感情が、どのように変化してゆくものか、少し楽しみでもあることです。


(こんなん描いてます~魚ぱつぱつ)



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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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