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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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「アリス・イン・ワンダーランド」観て来ました。


映画館は何年振りかしら…
8年ほど前に「とにかく絵を描く!」と決めてから毎日必死で、(つぅか気付いたら8年も経っててびっくり)「落ち着いたらそのうちに」と思っていたらばそのままに、たぶんこの間に劇場で観たのは知人に誘ってもらった自主制作映画の試写会一度であるような気がします。


やぁぁ、やっぱりよいねぇ映画館!
そぉいや高校の頃はミニシアターに通っていたっけ。
「3D?別にそこまでせんでも」て思っていたのだけど、よいものですねぇ。
冒頭にディズニーのロゴが眼前に出てきて「ぐぉぉすげえ!」て思ったらば眼鏡が曇りました。
どれだけ興奮してるんだ私。


やぁぁ。面白かった。
観てよかった。
楽しい、面白い、て素晴らしいね。
箱庭のような舞台のような独特の映像世界と、お伽噺・ワンダーランド・空想世界…の持つ磁場が相俟って、夢そのものみたいと言うか、夢としてリアル、と言うか。
(こんな夢見たことある、ような、こんな夢を見たい、ような…)
見過ごしていた微妙なとこを絶妙にこしょこしょされる感じとか、ちょっとした毒とか。
たまらんかったです。


登場人物も魅力的。
空想癖があるけど真面目でリアリストなアリス。
(空想慣れしてるのか「これは夢、これは現実」の割り切りが素早い!硬質な印象の顔立ちと二の腕が魅力的です)
「狂気」の中にナイーブさや純粋さが覗き、かつ勇敢で紳士的、というどえらく格好いい帽子屋。
(魅力的な物語そのもの、という感じ。良質な物語は最高の友でしょう)
赤の女王がどぉにもこぉにも愛しくてたまらず。
(「狂気の独裁者」なのだけど…言葉に出来ない、忘れられない、このときめき。どうしよう。(←どえらくツボに入った)
「慈悲深い善意の統治者」なのだけど時折ちらりと黒さの除く白の女王とか。
(きっと一番怖い人だよ。うん。そいで一番面白い人)



印象に残った台詞は…
不思議な夢が続いて眠れず「私は頭がおかしくなったの?」と怯える少女時代のアリスに父親がかける、「確かにお前はおかしい。でも優秀な人は皆どこかおかしいものだよ」てやつ。
ストーリーの中で何度か効果的に使われるのだけど…
たぶんこの「優秀」てのは、ひとつには親の愛であり、またひとつには努力やリスクを伴ってこそのものであり、またある時はある程度の結果を出してこそのものでもあるのかなと。
(自分に疑問を感じて怯える帽子屋にアリスがこの台詞を掛けるシーンがあるのだけど、その時アリスは「大きくなるケーキ」を食べ過ぎていて、ちょうど大人と子供のようなサイズ差になっていて…なんだか泣けるのです)
(空想・妄想・現実・異常・正常…そのあたりの扱い・位相が私としてはとても好みで、勇気づけられました)


そしてラストは、アリスが現実に戻って強くしなやかに歩み始める展開で。
なるほど、お伽噺は現実から逃げるためのものではなくて、現実を生きるためのものなのねと。
なんだかどえらくツボに入って感動しちまい、大泣きしました。
(どう見ても館内で泣いてるのは私一人だったけど…)


虚構だからこそ出来ること。
綺麗で巧妙で面白い、て素晴らしいなぁ。
元気が出たようふふ。


でも3Dて臨場感があり過ぎて、なんというか、記憶が「鑑賞した作品」よりも「眠って見た夢」に近いところに仕舞われる感じがします。
機会があったら3Dでない版も観たいです。
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プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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