玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。
新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。
個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨日は一日、なにかにつけて、左耳の中でスピーカーから漏れ出すノイズのよな、ぼつぼつつつつ…という音が鳴って閉口した。
水が入っているのかと、綿棒で掃除やら頭振りつつけんけんやらしたのだが、止まず。
低気圧の影響だったのかも知れない。
そぉいや一昨日は、制作の合間に仮眠を摂った際、(集中力が途切れると10分ほど、半眠りの状態になる)エレキギターのよな、きゅんきゅんぎゅいぃ~~~ん!!という耳鳴りがして煩かった。
このぎゅいぃ~~~ん!!は、芦原すなおによると、デンデケデケデケ~~~~!!なのだろう。
同作者の「官能記」に、ベッドの中でオリジナルの「いやらしさを暗示する-あるいはいやらしい情景を喚起する、擬声語」を発する男性が出てきて、その語感に、最初は笑ったものの恐ろしさがこみ上げた。曰く、
ぐじゅーり、ぐじゅーり にゅにい しるるるるーっ … とるぷん、とるぷん いぎ、いぎっ … むまーにゃる、じゅき、じゅき … にゅぐっ、にゅぐにゅぐにゅぐーっ!
うぇぇん怖いよぅキモチワルイよぅ。
擬声語て、なんつぅか、3Dアートのように、一歩手前だか奥だかで像を結ぶ。
鳩嫌いな従姉が、
「あいつらの泣き声はくるっぽーなんて愛らしいもんじゃない、ぼぅぼぅぼぅぼぅだ!!」
と言っていたっけか。
いがらしみきお「ぼのぼの」の、
あわあわ おぶおぶ りっくりっく でべでべ …
(慌てる 持て余す 歩く 走る)
など、本当に名作だと思う。
中原中也の
ゆやーん ゆよーん ゆやゆよん
(空中ブランコ/サーカス)
は、すごすぎると思う。
夢に出てきそう、つぅか熱出して見る夢の手触りそのものな感じで、忘れられない。
そして宮沢賢治!(大好きなんです)
どっどど どどうど どどうど どどう
(風/風の又三郎)
dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah
(太鼓/原体剣舞連)
クラムボンはかぷかぷわらったよ。
…その上には月光の虹がもかもか集まりました。
(川底より/やまなし)
…まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっ青なそらのしたにならんでいました。
(どんぐりと山猫)
ねずみとりは、思わず、はりがねをりうりうと鳴らすぐらい、おこってしまいました。
(ツェねずみ)
…
賢治の擬声語は、甘くくすぐったく、切なく痛く、たまらない。
かぜがくれば
ひとはダイナモになり
……白い上着がぶりぶりふるふ……
木はみな青いラムプをつるし
雲は尾をひいてはせちがひ
山はひとつのカメレオンで
藍青やかなしみや
いろいろの色素粒が
そこにせはしく出没する
(たぶん無題)
など、これが「ぶりぶり」でなかったらこんなに悲しく魅力的ではないと思う。
ムーミン谷のニョロニョロは、原作ではハッティフナットというらしい。(迷う・放浪するという意味が含まれるらしい)
私が「お~ニョロニョロは今日もニョロニョロしているなぁ」と思うとき、フィンランドの子供は「ハッティフナットしているなぁ」と思うのだろうか。
ニョロニョロだと、こう、平和に無為に過ごしているよな印象だが…
実際彼らは臆病で無気力で反社会的な人々の反映で、谷では一般に卑しまれている存在であり。
ハッティフナットにはそんな哀しい印象も含まれるのだろうか。
作者の意図するニュアンスは、作者と同じ言語圏文化圏に居ないと伝わらないのだろうか。
や、そんなことはあるまい。
公式発表されるデータとしてのそれらと、魂に於いてのそれらは別ものだ。
本物の作品はイデアに触れるから…
多少の屈折率はあってもきちんとその意図・存在に辿り着くはずだ。
(素晴らしい翻訳者の存在や、素晴らしい挿し絵や、たとえばムーミンシリーズは大人になってまた読み返したい、作者について知りたい、と思うし。そうやって届く)
…ランボオの詩は、その組み合わされた言葉だけで例え地球が滅亡しても成立する。
恐ろしく高度な文明を持つエイリアンなら、その詩を解読して、宇宙的な美しさがあることを知るだろう。
(村上龍 「地獄の季節」集英社文庫解説より)
大賛成。ランボオの詩は言葉の魔法陣だと思う。
(…ぁぁぁ、とっ散らかってきちった。
これはまた別のニュアンスを含むので…)
(語感・口触りとか、イデアとか、ランボオとか…
思うところがたくさんあるのでまた改めて)
(酔っ払いはこれだから)
水が入っているのかと、綿棒で掃除やら頭振りつつけんけんやらしたのだが、止まず。
低気圧の影響だったのかも知れない。
そぉいや一昨日は、制作の合間に仮眠を摂った際、(集中力が途切れると10分ほど、半眠りの状態になる)エレキギターのよな、きゅんきゅんぎゅいぃ~~~ん!!という耳鳴りがして煩かった。
このぎゅいぃ~~~ん!!は、芦原すなおによると、デンデケデケデケ~~~~!!なのだろう。
同作者の「官能記」に、ベッドの中でオリジナルの「いやらしさを暗示する-あるいはいやらしい情景を喚起する、擬声語」を発する男性が出てきて、その語感に、最初は笑ったものの恐ろしさがこみ上げた。曰く、
ぐじゅーり、ぐじゅーり にゅにい しるるるるーっ … とるぷん、とるぷん いぎ、いぎっ … むまーにゃる、じゅき、じゅき … にゅぐっ、にゅぐにゅぐにゅぐーっ!
うぇぇん怖いよぅキモチワルイよぅ。
擬声語て、なんつぅか、3Dアートのように、一歩手前だか奥だかで像を結ぶ。
鳩嫌いな従姉が、
「あいつらの泣き声はくるっぽーなんて愛らしいもんじゃない、ぼぅぼぅぼぅぼぅだ!!」
と言っていたっけか。
いがらしみきお「ぼのぼの」の、
あわあわ おぶおぶ りっくりっく でべでべ …
(慌てる 持て余す 歩く 走る)
など、本当に名作だと思う。
中原中也の
ゆやーん ゆよーん ゆやゆよん
(空中ブランコ/サーカス)
は、すごすぎると思う。
夢に出てきそう、つぅか熱出して見る夢の手触りそのものな感じで、忘れられない。
そして宮沢賢治!(大好きなんです)
どっどど どどうど どどうど どどう
(風/風の又三郎)
dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah
(太鼓/原体剣舞連)
クラムボンはかぷかぷわらったよ。
…その上には月光の虹がもかもか集まりました。
(川底より/やまなし)
…まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっ青なそらのしたにならんでいました。
(どんぐりと山猫)
ねずみとりは、思わず、はりがねをりうりうと鳴らすぐらい、おこってしまいました。
(ツェねずみ)
…
賢治の擬声語は、甘くくすぐったく、切なく痛く、たまらない。
かぜがくれば
ひとはダイナモになり
……白い上着がぶりぶりふるふ……
木はみな青いラムプをつるし
雲は尾をひいてはせちがひ
山はひとつのカメレオンで
藍青やかなしみや
いろいろの色素粒が
そこにせはしく出没する
(たぶん無題)
など、これが「ぶりぶり」でなかったらこんなに悲しく魅力的ではないと思う。
ムーミン谷のニョロニョロは、原作ではハッティフナットというらしい。(迷う・放浪するという意味が含まれるらしい)
私が「お~ニョロニョロは今日もニョロニョロしているなぁ」と思うとき、フィンランドの子供は「ハッティフナットしているなぁ」と思うのだろうか。
ニョロニョロだと、こう、平和に無為に過ごしているよな印象だが…
実際彼らは臆病で無気力で反社会的な人々の反映で、谷では一般に卑しまれている存在であり。
ハッティフナットにはそんな哀しい印象も含まれるのだろうか。
作者の意図するニュアンスは、作者と同じ言語圏文化圏に居ないと伝わらないのだろうか。
や、そんなことはあるまい。
公式発表されるデータとしてのそれらと、魂に於いてのそれらは別ものだ。
本物の作品はイデアに触れるから…
多少の屈折率はあってもきちんとその意図・存在に辿り着くはずだ。
(素晴らしい翻訳者の存在や、素晴らしい挿し絵や、たとえばムーミンシリーズは大人になってまた読み返したい、作者について知りたい、と思うし。そうやって届く)
…ランボオの詩は、その組み合わされた言葉だけで例え地球が滅亡しても成立する。
恐ろしく高度な文明を持つエイリアンなら、その詩を解読して、宇宙的な美しさがあることを知るだろう。
(村上龍 「地獄の季節」集英社文庫解説より)
大賛成。ランボオの詩は言葉の魔法陣だと思う。
(…ぁぁぁ、とっ散らかってきちった。
これはまた別のニュアンスを含むので…)
(語感・口触りとか、イデアとか、ランボオとか…
思うところがたくさんあるのでまた改めて)
(酔っ払いはこれだから)
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
連絡先→tamagawa10@hotmail.com
カテゴリー
ブログ内検索
最新記事
カウンター