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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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装画の色校をいただきましたよ!
我が子が素敵な着物を着せていただいたようで感激です。

 

やぁぁ、今回は納期が短くて…
失敗したら確実にアウト、間に合わないというスケジュールで…
しかも初めての描き方で…
(狼図の場合は主役は狼、山道は背景なのだけど、今回は山道が主役。石ころひとつ枯草一本が皆主要キャストで、アンサンブルで鬱蒼感、不穏さを、という…)
怖かったぁぁ!
怪談本の装画なのだけど、今はお化けよりも〆切が怖いなぁと(笑)
どぉにか間に合い、編集者さんも喜んでくださいました。
頑張ってよかった…!!
(作者さんが既刊のシリーズの後書きに書かれてましたが、山ではお化けよりも「死ぬこと」がずっと怖くて切実なのだそうで…なるほど…!
怖いのだけど山に惹かれて読後が心地よい、素敵なシリーズです。
恐怖よりも畏怖・畏敬といった感じです)


仕上げて発送し、すぐに次のご依頼のラフをまとめつつバイトしつつ、一泊で取材登山をして、資料まとめつつバイトしつつ次の制作準備、という日々を過ごしていたらばさすがにちょいとへばりましたわ(^-^;
でもやるべきことがある、やりたいことがある、て幸せです。
これからグループ展が続くし…
(あ!今度福岡での展示にも参加させていただけそうです。初九州!)
(てことは6連かーー!!Σ(゚ロ゚」)」
登りたい山も幾つもあります。
体調整えつつ、頑張ろう…!
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昨年12月にふらんす堂より刊行された、森水陽一郎さんの詩集「九月十九日」
…私は装画を提供させていただいたのですが、今年4月に開催された小熊秀雄賞にノミネートされたそうです。
おめでとうございます!




惜しくも受賞には至りませんでしたが、最終候補七作品に選ばれたそうです。
素晴らしい~~(*^^*)
選評を拝見し、「なるほど…! やっぱりイイよね!」と勝手ににやけてしまいましたよ。
第49回小熊秀雄賞選評


刊行された当時、私は約二か月間に個展~グループ展三つというかつてない高度を全力で縦走するような日々で、諸々ろくに機能しておらず…
この機会に改めてご紹介させていただきます。
遠い日に見た美しい景色を思い出したり、現在・現代を生きている自分を改めて実感したり、不思議だったり鋭く刺さったり、本当に素敵な詩集です。
収録されている「失いの旅」が大好きなので、森水さんのお許しを得て掲載させていただきます。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

  
   失いの旅

薄明(はくめい)連れ立ち
自分探しの旅に出る
靴底をすり減らし
かかとをすり減らし
くるぶしをすり減らして
やがてひざがしらを失い
生殖器を残らずすり減らして
はがれた爪で土をかき、這い進む
ほどなく手首まですり減らし
ひじのでっぱりを虚空(こくう)にあずけ
つるりとした両肩の丸みをたずさえ
すり傷だらけの土色の芋虫となって
潮風薫(かお)る終末の砂浜にたどり着く

ほどなく打ち寄せる白波の手に
両耳と鼻のとがりを持ち去られ
眉とひげと、嵐の髪をむしり取られ
一対の瞳をらんらんと白濁させて
喜びの唇と石の鼓動を引き波に溶かし
残らず彼岸(ひがん)に連れ去られた透明な私は
桃色の足裏に見慣れぬ月曜の暁光(ぎょうこう)を浴びる


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

なんだかね、「描いている自分」を思うのです。
全てを捧げて失う覚悟を決めた先に思いもよらぬ素敵なものを得ることがある、ような…
森水さんのブログに詳細が載っています。
紙の詩集 『九月十九日』 発売のお知らせ

帯文を書かれた河津聖恵さんの新刊「パルレシア――震災以後、詩とは何か」も素晴らしいです。
最初「私にわかるんかな?」とびびりながら読み始めたのですが、すぐに引き込まれ、わからないなりに「詩というものの気配や輪郭」を感じ、「作ること」について気持ちが新しくなりました。


素敵なご本に参加させていただけて、嬉しいな。
森水さんは、今年10月に千葉県いすみ市のブラウンズフィールドの近くの「慈慈の邸(じじのいえ)」の蔵ギャラリーにて朗読会をなさるそうです。
先月のこと。
装画制作の取材と体力作りに、三峰表参道~三峰神社~奥宮を歩きました。
装画は「山道の鬱蒼感を…」ということで、今回は晴れやかな眺望よりも山道の陰と水の気を求めて。
新緑の美しさに胸を打たれました。













陰から見える光は眩しくて美しいね。
途中でデジカメのバッテリーが切れてしまったので、神社~奥宮の写真は撮れなんだ…
ガラケーで撮った妙法ヶ嶽よりの眺望。



ここしばらく「三峰周辺の景色・空気を自分の中に焼き付ける」ことを目標に度々歩いておりまして。
そろそろ、この辺りも歩きつつ、他の山も歩いてみよう。
だいたいM8号くらい。




やぁぁ。今回は描き込んだわ!
疲れた……(*_*)


来月KADOKAWAより刊行される、安曇潤平さんの「山の霊異記」シリーズ新刊の装画用に描かせていただきました。
架空の山道。
生物が六匹隠れておるよ。


この十日間ほぼ毎晩、この山道をうろうろする夢を見たよ。
ある晩は蟻になって枯草の下を歩き回り、ある晩は切株の根元の窪みにはまり、鳥(蝙蝠かも)になって上空を飛び回り…
仕上がった昨晩は、この山道の先へ何処までも歩きました。
疲れたけども、楽しかった。
装画制作中。
架空の山道を作っておる。
何がなんだか何がなんだか(*_*)
もうちょい描きこむ!

プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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