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玉川麻衣の作品、日記、展示等のお知らせです。  新しい作品はカテゴリー「ペン画1」に入っております。 個展 7月:八犬堂ギャラリー(京橋) 10月:ストライプハウスギャラリー(六本木)
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私は制作時によく神頼みをするのですが…
(仏壇を拝み、合掌・精神統一してから描きはじめます)
そのへんのことについて、思うこといろいろ。



地獄極楽、六道すべて、人の心のなかに在る。

神仏は自然のなかに在る。

神業とは人の手仕事である。

人は祈らずにいられない。

寺社仏閣は、風通しがよいというか磁場が爽やかというか、独特の気持ち良さがある。
(お稲荷さんは怖いのだけど)
座禅とか滝行とかは、民間療法的な心身の健康法、先人の知恵だと思う。
(実際に血行がよくなります)

宗教美術が好きだ。
(…に好きなものが多い、と書くべきか)
「私が造る」のではなく「造らせていただく」ような、謙虚さ生真面目さから立ち昇る、清冽さ凄味ある種のエロス…
そんな絵を描きたい。



そんなこんなで今日も神頼み。

神様、どうか描かせてください!
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苛々します。


傘が邪魔でモチーフの観察をし辛くて苛々します。
さっき出掛けたら立ち位置が水没していました。
湿気の所為でしょうか。
紙が反抗的であるように感じます。
苛々します。
神経の伝達も鈍っています。
右肩や手首手の甲がじくじくと痛みます。
どうして私の言うことを聞かないのでしょうか私のくせに。
とても苛々します。
芋蔓のように腹立たしい思い出が甦ってひとり思い出し怒りをしてしまいます。
私は陰湿な人間です。



…今日は何故かやたらと家族やコンビニ店員に謝られます。
皆さんこちらこそごめんなさい。


苛々するので早めに飲酒してやります。
(はいいつもの落ちです)
春先の、全身全霊で咲こうとし未だ咲けぬ枝。
たぎる樹液。生命。熱。


大丈夫。
絵は既に此処に在る。
慎重に、誠実に、怖れず、激しく…
正確に出力すればよい。


描きながら、気が狂いそう、てこんなことかしらと思う。
本当に狂うときには狂いそうなんて思わないんだろうな。


大丈夫。
幻覚は見るがそれが幻覚だとわかっている。
私はまさに「狂おしい」絵を描きたいのだ。
これでよい。
大丈夫。


逃げるな甘えるなただ描けばよい。
先日出品した絵といただいた酒を携えて、友人のご家庭にお邪魔した。


とても美味しいごはんをいただき、酒もまた美味しく、9才と4才のお子たちは相変わらずえらいパワーで…
幸せな時間を過ごさせていただいた。
なんだろう、人が育つって凄いなとか、美味しいって素晴らしいなとか、「暖かい家庭」て本当に気合の入った作品だよなとか。
こういうことは本当に大切で、決して忘れてはいけないなと改めて思った。
(制作時は本ッ当にわけがわからなくなるけれど…私は人間。人間界に帰るのだ。心に迷子札を掛けとこう)


また、私の作品はドキュメンタリー(本や番組に例えるなら)、とのお言葉をいただいて、なるほどと思いつつやけに嬉しかった。
最近になってやっと、自分の作品・スタイルが見えてきたように思う。
(同時に過去の自分の幼さも容赦なく見え、叫びながら転げ回りたいような心地がする。うそ!うそ!今までのなし!なかったこと、ね!!?て)
(まぁ過去があるから現在があるのだけども)
これからだ。
描くことだ。


そして、私にはこのように、見てくださる方、見たいと思ってくださる方、応援してくださる方がいるのだから…
その方たちに、落ち着いてある程度のボリュームで見ていただける展示をしたいなと、また改めて思った。
(やりますよ…!!)


心身に栄養をいただいて、生命力が大きく回復。
どぉにかこぉにか紙も貼ったし、さて。
描き出そう。
「花石物語」「おれたちと大砲」「四十一番目の少年」井上ひさし
「楼蘭」「あすなろ物語・緑の仲間」井上靖
「東京シック・ブルース」芦原すなお
「宮澤賢治 童話のオイディプス」高山秀三
「相談しよう そうしよう」原田宗典
「何でもない話」「海と毒薬」遠藤周作


感想等。
井上ひさし、面白いなぁ。
視点の温かさとシビアさ。
以前読んだ「手鎖心中」もとてもよかった。「イーハトーボの劇列車」は読み返す度泣いてしまう。

「楼蘭」
歴史もの短篇集。
表題作は、紀元前、タクラマカン砂漠に僅か50年ほどだけ存在した小さなオアシス国家の物語。
大国の狭間で翻弄され都を追われ、楼蘭人にとって楼蘭とは、「いつか帰るべき美しい場所」、また誇りの拠り所となってゆく。
あと「補陀落渡海記」が面白かった。
観音菩薩のおわす浄土を目指し独り小舟で漕ぎ出す補陀落渡海。(即身成仏のようなものか)
慣習と世間の目からそれを余儀なくされてしまった僧の、静かな極限状態。
この作者の作品は、現代もの(つぅても戦後だけど)より歴史ものの方が好きだなぁ。

「東京シック・ブルース」
四国から上京した主人公が学生運動たけなわの大学に入学し…常に戸惑っているような「いいヤツ」な主人公の前に様々な人物が現れ、演説(?)し、また去ってゆく。(「魔の山」…?)
主人公の父親と生物学の先生のそれが印象に残っている。
「…全体は自然なんだ。だから、いつも自然に立ち返って、自分をかえりみるようにせねばならない。それでも、時に判断に窮することもあるだろう。そのときは、内と外の自然の声が聞こえてくるまで、保留するのだよ。若い者にはそういうのは煮え切らない態度と映るかもしれんが、そうではない。保留こそ、自分が自分の主人であるための、人間の権利なのだよ」
「…自然の営みを素晴らしいなあ、と思える能力は、生き物の中で人間がもっども優れているかもしれない。…いいかい、みなさん、どうか自分が一個の生き物だということ、そして、この世界の成り立ちは、決してデタラメなんぞじゃねえ、ということを忘れないでね」
プロフィール
HN:
玉川麻衣
年齢:
47
性別:
女性
誕生日:
1977/05/08
職業:
絵描き
趣味:
酒、読書
自己紹介:
ペン画を制作しています。 詳しくはカテゴリー「プロフィール」よりご覧下さい。

連絡先→tamagawa10@hotmail.com
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